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「インターンシップ」とは? 導入の目的と企業側のメリット

公開日:2021.3.1

近年、多くの企業が採用しているインターンシップについて、狙った効果をあげているという実感はありますか? 最大限の効果を出すべく、その特徴を見つめ直して、メリットとデメリットを分析していきましょう。

実施率、参加率が年々増加する「インターンシップ」とは?

インターンシップとは、就職を希望する学生が企業で実際に就業体験をする制度です。文部科学省や大学側も、その動きを後押しする傾向があり、近年は実施する企業も参加する学生もともに増加傾向にあります。

100年以上前のアメリカで、大学教授が学生たちに地域の工作機械メーカーの就業体験をさせたのが、インターンシップの始まりでした。日本では、教師を目指す学生による教育実習や、医者を目指す学生による研修医などが、比較的古くから知られていますが、一般企業では1997年頃から導入されるようになりました。

インターンシップによって、学生は在学中から働くことへの意識が高まり、一方、企業側も自社の特徴を学生に知ってもらえるメリットがあります。中~長期のインターンシップであれば、アルバイトとは異なり挑戦的な課題に取り組んでもらうこともできます。

インターンシップは就業期間別に「短期」「中期」「長期」の3タイプに分類されます。また内容は「説明会型」「プロジェクト型」「就業型」、報酬の「有り」「無し」などでも分類可能です。報酬に関しては、学生の働きを労働力とみなす場合には支払いを行います。時には赤字になる場合もありますが、“採用広報費”ととらえている企業も多いようです。

【短期】
「1dayインターンシップ」のような1日完結型や、数日間で完結するインターンシップなどです。会社側が用意したカリキュラムを受講する、セミナー参加、グループディスカッションのような内容が多く、報酬は発生しない場合がほとんどです。幅広い層の学生に参加してもらえるのが最大のメリット。採用選考を兼ねる企業もあります。

【中期】
夏季休暇などを活用して、1週間~数カ月単位で行われるインターンシップです。商品開発や新規事業の提案など、何らかの課題に対して結果や結論をまとめ上げるような内容が主ですが、実際の現場で通常業務を体験するタイプもあります。

【長期】
1~2年に渡り、従業員の補助や、従業員と同等の業務を経験し、スキルや社会経験を磨いてもらいます。就労時間も長くなるため、報酬が支払われるケースがほとんどで、学生をそのまま採用するケースも多いようです。ベンチャー企業などで導入されています。

どんな学生と出会いたいのか、どんな狙いでインターンシップを実施するのか? など、目的によって、内容は変わってくるでしょう。自社にあったスタイルのインターンシップを企画していってください。

企業と学生、インターンシップを活用する目的とは?

インターンシップの導入は、その主目的を明確にしてから行うべきです。「採用時に企業と学生のミスマッチを失くしたい」のか、それとも「学生の視点を企業に取り入れたい」のかでは、プログラムの組み方が変わってきます。

企業側がインターンシップを導入する目的としては

  • 企業の実情を学生向けにPRしたい
  • 仕事に対して積極的な学生と接点を持ちたい
  • ミスマッチを失くして、入社後の離職率を減らしたい
  • 学生ならではの斬新な視点を業務に取り入れたい
  • 入社後、即戦力となるような人物を育成したい

などがあげられるでしょう。

就職活動に臨む学生側は、「職業体験」や「スキルアップ」を目的とするだけでなく、イベント感覚で参加するケースもあるようです。目的の具体例としては、

  • 就職を希望する企業への理解を深めたい
  • 自分の職業適性を探りたい
  • 学生のうちからスキルを磨き、社会経験を積んでおきたい
  • 入社志望であることをアピールして内定獲得につなげたい

といったパターンが考えられます。特に、企業の実情を知りたい場合には、OB・OG訪問や、Webサイト、情報誌などではキャッチできない、職場のリアルな情報を確かめられる絶好機となります。企業側としても、学生から見られていることを意識して、受け入れ態勢を整える必要があるでしょう。

また、学生自身が想定していなかった業務に触れ、新たな職業適性に気付くといったケースも考えられます。学生にとってインターンシップは、自分の可能性を広げる場でもあるのです。

インターンシップのメリット・デメリット

導入する企業、参加する学生が増加傾向にあるインターンシップですが、メリットのみならずデメリットがあるのも事実です。メリットとデメリットについて整理してみます。

<メリット>

  • 意欲があり、志望度の高い学生と出会える
  • 採用時のミスマッチを防げる
  • 学生と個々の能力や適性を具体的に知ることができる
  • 既存の従業員とは異なる斬新な意見を知ることができる
  • 職場環境を見直すきっかけになる

なかでも、採用時のミスマッチを防げる点は、離職率低下にもつながるため、企業にとっては大きなメリットです。働き手が減少傾向にある昨今、人材確保はどの企業にとっても重要課題ですし、離職率が下がれば、人員補充のためのコストも抑制できます。学生側にとっても、入社後に「こんなはずじゃなかった」と悩む確率が下がるため、インターンシップが就職を成功させる一大要素となることは間違いありません。

<デメリット>

  • インターンシップの対応で通常業務に影響が出る
  • 費用対効果に難がある
  • 情報漏洩をはじめとするトラブルのリスクがある

学生への対応や業務フォローで、通常業務に影響が出てしまうケースが考えられます。また、インターンシップの重要性が社内に浸透していないと、従業員から面倒に思われたり負担に感じられる可能性もあります。インターンシップの意義を広め、繁忙期を避けて実施するといった工夫が必要になるでしょう。同時に、学生の本文となる学業と両立できるようなプログラムを、企業側が用意しなければなりません。

費用に関しては、人権費に加えて、参加者募集の広告費、備品の手配、遠方の学生が参加する際の宿泊費や交通費なども加算されます。想定の範囲内であればデメリット扱いする必要はありませんが、予算がかさむことを念頭において企画を進めましょう。

情報漏洩、機材破損、仕事中の事故などに関するリスクもついて回ります。参加前に、インターンシップ誓約書を提出してもらい、必要に応じて保険に加入してもらうべきでしょう。また、事前に業務内容、期間、待遇などを明示したインターンシップ契約書を取り交わし、有償インターンシップの場合は雇用契約を締結してください。

まとめ

視座の高い学生と出会うことができ、採用ミスマッチの予防や離職率低下にもつながるインターンシップ。今後はさまざまな企業で活用されていくでしょう。目的を明確にして適切な企画を立て、メリット・デメリットを把握しながら導入してみてください。

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この記事を書いた人

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HR BLOG編集部

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