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Vol.5 従業員の創造性の総和が利益になる『広瀬元義のエンゲージメントカンパニー』

公開日:2021.10.5

  • オススメ

個々が創造性を高めていくこと

幸福度の高い従業員の生産性は31%、創造性は3倍高い」と、『Vol.1 社員を幸せにすると、ビジネスが成功する理由とは』で、「お伝えしました。つまり、従業員を幸福にすれば創造性が増し、従業員の創造性の総和が利益になるのです。

たとえば、次のような創造性を減少させてしまう取り組みはすぐに見直しましょう。

  • 省エネなどと言って会社の天井の照明を半分にする
  • 給湯室の水を節水する
  • 会社の飲み会もビールではなく発泡酒
  • 会議の弁当も一番安価なものにする

会社の雰囲気が暗くなる施策は従業員の創造性を低下させてしまうでしょう。

従業員の創造性を高めるためにはどうすればよいのでしょうか。創造力は天性の才能みたいなものだと思う人もいるでしょうが、鍛えることで後天的に身につけることも可能なのです。

スタンフォード大学の起業プログラムを率いるティナ・シーリグ教授は、「創造性の中核となるのは、さまざまな視点から問題を観察し、概念同士を連結・結合し、旧来の仮定に挑む能力。これらは、熟達するのに修練を必要とするスキルだ」と提言しています。

大前提として、創造性を高めるには明確な目標を持たなければなりません。明確な目標があるからこそ創造が生まれるのです。以下のようなことを、日常的に意識することで、創造性を高めることができるでしょう。

1. 自分自身に制限を設ける

多くの人は何かを行うときに無意識に“最も安易な方法”を選択してしまいます。自分がこれまでにやってきた体験に頼るため、創造的なアイデアを生み出すチャンスを失っているのです。過去の成功パターンをなぞらず、自分自身に制限をかけるようにすれば創造性は自然と高まります。

2. ポジティブに考える

ポジティブな思考状態のとき、仕事の創造性はもっとも高まります。満足度が高く、幸せを感じている状態が創造性を高めてくれるのです。

3. 「もしも…」と考える

「もし、〇〇だったらどうなっていただろう?」と仮定を想像することで、短時間で創造性を高めることができると知られています。「もしも思考」を取り入れることで、現実的な問題を創造的に解決することが可能になるはずです。

4. 空想してみる

実現性を気にせず、空想することが大切です。アイデアを生み出すきっかけとなり、創造性の拡大へとつながります。

5. 質問をする

わからないことや疑問に思ったことは、知ったふりをせず積極的に質問をしましょう。質問をすることで多くの情報が集まり、自分の創造性を高めることが可能になるでしょう。

6. 広くアンテナを張る

仕事に関係すること以外にも、常に広いジャンルにアンテナを張りましょう。一見、関係ないように思えることがつながり新たな可能性を創り出すことは往々としてあります。創造性を刺激し斬新なアイデアが生まれるきっかけになるでしょう。

7. 新しいことを受け入れる

新しいモノやコトに興味を持ち、挑戦しましょう。これまでにない体験を通じて、自分に刺激を与え続けることで、創造性が高まります。

組織や仲間たちと価値観を共有できてこそ、創造性が総和する

従業員を単に「1+1=2」で考えていませんか。組織では、「1+1」を3、4それ以上にしていく必要があります。実際、企業経営では「1+1」から「1.1 × 1.1」というチームづくりの考え方へと変えるべきでしょ。

つまり、「1.1 × 1.1 × 1.1 × 1.1……」というチーム掛け算になります。この1.1の「.1」は、昨年その従業員がだした成果を「1」として、そこに10%の成長・創造性を加え「1.1」として考えます。一人ひとりの創造性の掛け算が大きな利益を生み出します。逆にいえば、一人ひとりがマイナス0.1で、0.9になってしまうと、大きな損失を生み出すということです。

たとえば、創造性が低く、他の従業員とも折り合いが悪いような人を採用してしまった場合は、大問題へと発展するかもしれません。生産性の数字が「0.9」であれば、他のエンゲージメントの高い従業員に大きな影響を与えかねません。したがって、どういう従業員を採用するのかを「技術面」と「文化面」で考える必要があります。

なにより、チームで共に仕事をすることができる人なのかを見極める必要があります。経営者や仲間たちと価値観を共有できる人であれば、経営幹部が考えている未来に向かって、一緒に進んでいくことができるでしょう。そのためも、採用時には、「お客さまに対して」「商品やサービスに対して」「同僚に対して」「お金に対して」という基本的な価値観のスタンスを確認することが不可欠となります。それが“従業員の創造性の総和”へとつながっていくのです。

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この記事を書いた人

広瀬 元義(ひろせ・もとよし)

株式会社アックスコンサルティング 代表取締役

1988年「株式会社アックスコンサルティング」を設立。会計事務所向けコンサルティング、一般企業の経営支援、不動産コンサルティングを中心にさまざまな事業を展開。
会計事務所マーケティングの第一人者。米国会計事務所マーケティング協会の正式メンバー。 米国HR tech事業に詳しく、ブーマーコンサルティングタレントサークル正式メンバー。
HR関連のセミナーで多数講演。著書は45冊以上、累計発行部数は48万部を超える。

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