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大学生の子どもが短期アルバイト、被扶養者から外すべきか?

従業員から「大学生の息子が夏休みにアルバイトをするけれど、被扶養者から外す必要がありますか」と質問がありました。短期の就労なら健康保険の被保険者にならない(つまり、被扶養者から外す必要もない)と思いますが、どのように説明するとよいでしょうか?

【結論】

健康保険の被保険者となるか、保険加入を免除され扶養家族のままでよいかの基準は、実際にアルバイトに従事する日数・時間が関わってきます。
健康保険の適用除外に該当する場合は、最寄りの年金事務所に申請書を提出する必要があります。

『4分の3要件』を満たすときは学生でも被保険者に

健康保険法第3条の1項9号『学校教育法に規定する高等学校の学生、大学の学生その他』では、『週の所定労働時間が正社員(通常の労働者)の4分の3未満または月の所定労働日数が4分の3未満』という条件を満たす場合は、健康保険の適用除外としています(500人以下の企業は、学生等以外も適用除外)。

会社員の親に扶養され、健康保険に保険料負担なしで加入している学生もアルバイトをすれば給与所得者ですが、上記の条件に該当する限り被保険者にはなりません。しかし逆に、労働日数・時間がこの『4分の3要件』を満たすときは学生でも被保険者となり、保険料を支払う義務を負います。

ただし、適用されるのは、ある程度長期的に働く場合です。同条1項2号では、『日々雇い入れられる者(1カ月以内の勤務含む)』『2カ月以内の期間を定めて使用される者』は“日雇特例被保険者となる場合を除き”、被保険者とならないと定めています。

そのため、ご質問にあるような短期的な就労のケースについては、被保険者にはならないと言えるでしょう。

日雇特例被保険者となることも

『日々雇い入れられる者』は『日雇い労働者』と称され(健保法3条8項)、適用事業所に使用されるときは、原則として日雇特例被保険者になります(同2項)。

しかし、学生が休暇期間中にアルバイトとして日々雇用される場合などは、保険加入の必要はありません。

日雇い労働者として働き、保険料支払いの適用除外を受けようとする際は、厚生労働大臣(年金事務所)に適用除外承認通知書を提出し、申請することが必要です(健保則113条)。

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