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オンライン化によって深刻化⁉内定者が感じる内定ブルーとは

公開日:2021.6.28

企業から内定を受けた学生の多くが入社を控える期間に「内定ブルー」と呼ばれる不安に陥ることが知られています。実際に半数以上の内定者が内定ブルーに陥っているというデータもあります。

そこで今回は、「内定ブルー」とはどういう感情なのか、企業側は入社前に不安を感じている内定者とどう接していけばいいかを考えてみましょう。

内定期間に多くの内定者が経験する内定ブルーとは?

内定ブルーは、内定が決まり、入社まで学生生活を送るなかで、ふと「この会社で良かったのだろうか」「自分はやっていけるだろうか」と不安や憂鬱を感じることを指す言葉です。由来は、結婚直前に感じる、漠然とした不安を「マリッジブルー」と呼ぶのにならって、内定ブルーと言う呼び方が生まれました。

内定者は、就職活動が終わった後、「気持ちに余裕ができて、ゆっくりといろいろなこと」を考える時間が生まれるものです。選んだ企業や自分の決断のマイナス面にも目が向くようになることから、結果的に不安が期待を上回るような心情になるのです。

それと同時に、「内定をもらえてうれしいはずなのに、どうして不安なんだろう」「社会に出ることに怖気づくなんて意気地がない」と感じて、周りに相談できないまま一人で不安を抱え込んでしまうケースもあるでしょう。最悪の場合、内定ブルーが原因の入社辞退や入社後にモチベーションが上がらず早期離職するといった事態にもつながります。

内定ブルーはなぜ起こる? その原因に迫る!

数年前までは、新卒学生の就職活動は売り手優位な状況が続いており、就職活動開始から内定獲得までの期間は短期化する傾向です。しかし、複数の企業から内定を受け、熟考できないままに就職先を決めてしまうケースもあるため、ふとした瞬間に「自分の選択は間違っていたかも」と不安になってしまうといえます。

また一社を選ぶことは「他社を捨てる」ことを意味します。いくつもの選択肢があった状況に対して、進路が限定されたような気分になるために、思いがけないストレスを感じることになるといえるでしょう。そうした不安や憂鬱の原因を、さらに掘り下げて考えてみると、次のような内定ブルーの原因が浮かび上がってきます。

(原因1)「この企業でやっていけるだろうか?」という自分自身に対する不安
具体例……「自分は社会人としてやっていけるのか」「同期と比べて劣っているのでは?」「必要なスキルは身についているだろうか」といった、自分自身への不安

(原因2)「この企業に決めて良かったのだろうか?」という決断に対する不安
具体例……「別の内定先の方が良かったかも」「就職活動中は気付かなかった就職先の悪い面が見えてきた」「第一志望の企業から内定がもらえず妥協してしまったことに後悔がある」「家族や友人から賛同を得られない」など、自分の決断に自信を持てない

(3)新しい環境に飛び込むことへの恐怖や緊張からくる不安
具体例……「社会人になったら今まで以上の責任が生じるのがプレッシャーになる」「新しい人間関係になじめるか心配」「学生時代という楽しい時間が終わってしまうのが寂しい」など

2020年以降は新型コロナウイルス流行の影響で採用活動のオンライン化が進むなかで、企業側、内定者側が双方から「オンライン面接は思いが伝わりにくく、信頼関係を築けたかどうか心配」といった声が上がっています。今後、オンライン採用が定着することになれば、企業側には内定者との信頼関係構築に焦点をあてた対策が求められるでしょう。

内定ブルーを解消するために、企業側にできることは?

内定ブルーは多くの人が体験するものです。時間が解決するものではないため、有効な施策を講じることによって、内定者の不安や憂鬱は軽減できます。企業側からは、次のようなアプローチが可能です。

(1)同期とコミュニケーションできる場を企画する
「書類選考からオンライン面接へ」という過程で内定に至ったケースでは、同期との接点が極端に少ないため、内定者が孤独を感じている可能性があります。例年であれば、内定者懇親会などを通じて内定者同士が交流を図れましたが、コロナ禍では実現困難です。

そのため、企業側がオンライン交流会を企画し、内定者同士が交流できるようにする対策をおこないましょう。同期との接点ができて悩みを相談し合えるようになれば、「一緒に頑張れるかも」という気分になってもらうことが大切です。

(2)現場の社員と交流できる場を企画する
人事担当者以外の先輩社員との交流は、就職後の人間関係への不安を解消するために有効です。また、現場の実情を聞き、アドバイスをもらうこともできるため、内定者にとってメリットの多い施策です。

ニーズがあれば、ウイルス感染対策を取った上でのイベント企画も考えられます。

(3)多くの人の声に耳を傾けるように促す
「家族、教授、OB/OGに相談するうちに内定ブルーが解消された」という内定者は少なくありません。身近な人との会話を通じて、就職先を選んだ理由や就職活動中の思いなどを振り返るうちに、自分の決断に改めて自信を持てるようになります。また、自分の決断を認めてもらうことで勇気が出るといった効果が期待可能です。

企業側の担当者が内定者と連絡を取る際は、自然な流れで多くの相談者と交流するように促してみましょう。

(4)自社に関する情報を随時発信する
内定者の負担にならない頻度で、企業文化、自社のビジョンやミッション、イベントのスケジュールなどを情報発信していきます。定期的に情報が届くことによって、内定者はモチベーションを落とさずに済みます。情報の発信には、動画・社内SNS・社内報・アプリなどを活用します。

上記のような施策に加え、内定者からの相談には丁寧かつ具体的に対応するのも大切です。内定者が就職後に不安を感じているようであれば、企業側が採用時に何を評価し、入社後に何を期待しているのかを伝えるのが効果的です。

「入社までに何を準備すればいいか」と聞かれた際は、「こういうスキルを磨いてほしい」「こういう意識を持って過ごしてほしい」と具体的に伝えることが不安の解消につながります。「残りの学生生活を思い切って過ごしてください」といった返答に終始すると、はぐらかされたように捉えられて逆効果になる場合もあるので注意しましょう。

内定者から「企業に対する悪い噂を聞いた」という問い合わせがあった場合は、ごまかさずに真摯に対応することが大切です。普段からネット情報や口コミをチェックし、常に先手を打てるようにしておければベストです。

まとめ

多くの内定者が感じる「内定ブルー」と呼ばれるネガティブな感覚は、「社会人としてやっていけるのか」という自分自身への不安や、「この会社を選んで良かったのか」という自分の出した決断への不安などが原因です。また、コロナ禍でオンライン面接が主流となるなかで、内定者は企業との信頼関係を不安視していることから、より事態が深刻化する懸念があります。

最悪の場合として、内定ブルーをきっかけに内定辞退を考える内定者が出ることも考えられます。しかし、有効な施策を講じていけば入社前の不安や憂鬱は解消可能です。企業側は率先して解消策を用意し、内定ブルーの解消につながるフォローをしていきましょう。

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この記事を書いた人

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HR BLOG編集部

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