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1on1ミーティングとは? その目的とポイントを解説

公開日:2020.12.3

上司が部下を管理手法には、これまでさまざまな方法が取られてきました。そのなかでも近年注目されているのが、1on1ミーティングというもので、略して1on1とも呼ばれます。従来の面談と違い、部下側の反発が少ない方法として有名ですが、実際に1on1について詳しく知らない人も多く、導入に踏み切れない企業が多いのも現状です。そこで、今記事では1on1ミーティングについて詳しく解説していきます。

1on1ミーティングとは?

1on1ミーティングについてご説明します。定期的に上司と部下が面談を行うことを言い、従来の個別面談とは下記のような違いがあります。

  • 面談担当が直属の上司である
  • 定期的に行う
  • 上司側からのヒアリングだけではなく、部下側からの質問なども行われる

従来の個別面談といえば、人事部の人間や役職者、役員といった人物が行うのが一般的でした。当然仕事関係者ではありますが関係性が遠いということもあり、なかなか本音が聞きだせないという欠点も存在していました。1on1の特徴として面談を担当するのが、比較的近い直属の上司ということがあげられます。そのため、具体的な業務の悩みはもちろん、本音が聞き出しやすいといったメリットもあります。

1on1には定期的に行うという特徴もあります。個別面談の場合、多くは年に1~2回と少ない回数になりがちであり、企業によっては数年行われないこともあります。そのため、抽象的な話が多くなり、明確なビジョンを示せないことが多いようです。しかし、1on1は月に1~2回と高頻度で行われることが多く、具体的な話がしやすくなります。特に直近の目標や通常業務の課題といった、頻繁に行わないと話題にあげづらい内容の話し合いが可能です。

個別面談は一方的なものが多く、得意でないという人は多いでしょう。これは頻度が少ないためであり、短い時間で多くの情報を聞き出すために主導権が上司側に集まりやすいのが原因です。しかし、1on1は頻度も多く比較的近しい存在が担当。そのため、上司側からではなく部下側から質問や相談が行いやすいというメリットがあります。

このように1on1は従来と違い、特徴的な人材管理方法とされています。従来の個別面談との違いは他にもあり、特に目的の面で大きな違いが存在します。それでは1on1の目的は何でしょうか。

1on1の目的とは?

次は1on1の目的について解説していきます。1on1の目的は上司側から部下側の情報を聞き出すことではありません。今までの面談との一番の違いはここです。では1on1の目的とは何でしょうか?

1on1は部下から話を引き出し、問題解決につなげることが目的とされています。1on1は定期的に行われ、必ずその場で課題の話がされます。もっとも多いのが短期的な目標、日常業務の問題点といった内容です。こういった課題に対して、上司側から解決策を提示するのが一般的な個別面談です。しかし、1on1はこの課題について部下側から解決策を聞き出すことに大きな違いがあります。

上司側から提示された解決策というものは、いわば業務命令に分類され、部下側は仕方なしに応じることも多いとされています。この場合、本心で考えた解決策ではないため効率が悪く、場合によっては反発を招く恐れもあります。しかし、1on1は違います。解決策を部下自ら提示するため、反発することはありません。また、仮にその解決策が間違っていても次回に活かしやすいというメリットも存在します。部下側が提示した解決策について上司がアドバイスを行い、その効果を高めることでより大きなメリットを生み出すことも可能です。

このように1on1は部下側の自発性を尊重した管理手法です。そのため、部下側の解決策の提案を真摯に受け止め、もし修正を行う際は尊重した立場を示すことが重要となります。頭ごなしに否定といった行動は逆効果であり、上司側の技量も必要な管理手法といえます。そんな1on1が近年普及しだしている背景には一体どのようなものがあるのでしょうか?

1on1は新しい考え方? なぜ今注目されているのか

1on1の普及には個性を尊重する考え方の広まりが関係しています。日本における高度経済成長期である1960年代は、とにかく働くことが重要という風潮でした。そのため、新人含め、個性より効率を重視した社内教育が行われていたという背景があります。しかし、バブルが崩壊し、世界的に不景気になりだすとこの考え方は下火に。そこで新たに考えられたのが、いかにして利益を生み出せるかという考え方です。

利益を生み出すには画一的な人材では難しいと考えられ、この頃から個性を活かした働き方が注目されてきました。ちょうどゆとり世代と呼ばれる世代が社会進出を始めた時代でもあり、管理手法にも大きな変化が見られました。1on1が普及したのには、こういった背景が関係しています。

1on1は部下を管理する手法としては優秀な方法であり、特に個性を尊重して欲しいゆとり世代には最適な方法と言われています。しかし、1on1にも弱点があります。

1on1の弱点とは?

次は1on1の弱点について解説していきます。1on1は個性を活かしやすい管理法であり、理にかなった手法とされていますが、上司の力量によって効果に差が出ることがあります。

1on1はその性質上、部下と近しい上司で実施。近い存在ということは、人事の専門知識が低い場合もあります。そのため、上司側が1on1をよく理解していないと効果を発揮できません。一方的に主張を押し付けてしまったり、上司側が望んだ解決策が出るまで詰問たりといった事態になりかねません。1on1はあくまで部下側の積極性を活かす管理手法であり、その特徴を理解しないまま上司側の人間が行うのは難しいのです。1on1を導入するにあたっては画一的なマニュアルで管理できない、このことが弱点となります。この弱点を解決するためには上司側に1on1を理解する研修を開く必要があります。それほど難しいものではないため、積極的に行うことをおすすめします。

また、もう1つ弱点が存在します。それは上司と部下の関係性が良好でない場合は、あまり効果が見込めないことです。1on1は部下側の自発性に依存した管理手法であり、部下から上司が信頼されていることが必須条件。しかし会社によっては、部下が上司に反発した状態のまま動いてしまうことも考えられます。こういった状態で1on1を行っても、部下側は当たり障りのない発言しか行わず、効果は期待できません。1on1の効果を最大限引き上げるためにも、事前の人間関係の把握は必要です。導入前にしっかりと確認することがポイントです。

このように1on1にも弱点はあり、その性質を理解することが重要です。

1on1を実際におこなうときに注意することとは? そのポイントを解説

最後に1on1の際に実際に注意することを解説します。ポイントは大きく分けて3つです。

  • 信頼関係を構築しておく
  • 課題を明確にする
  • 一方的な押しつけにならないように話を聞く

先述のとおり、信頼関係の構築はもっとも重要です。1on1はとにかく部下側からの提案を引き出すことが重要なため、信頼関係の築けていない状態では効果は期待できません。事前に人間関係の構築を行い、もし反発が見られる関係なら担当者を変更するといった対応が必要です。その場合は1on1の課題に、上司との人間関係を提案するのも効果的です。

課題の明確さは1on1に限らず話し合いの場では重要な要素です。1on1の場合、身近な課題が多く取り扱われるため、事前の打ち合わせは不要であることが多いです。しかし、突然の話では部下側も解決策が思いつかない可能性もあるため、事前に課題を共有することはとても効果的。課題についても一方的に押し付けるのではなく、部下側にヒアリングして決定するというのも良案です。

そして、必ず一方的な押しつけにならないように注意します。1on1の原則は自発的な課題解決の提案にあるためです。仮に間違った課題解決の方法が提案された場合でも、一方的に否定するのではなく、その解決法に至った経緯を確認するといった行動が重要。最悪の場合、一旦実行させて効果がないことを認識させるといった選択も視野に押し付けないように対応を行います。

他にもPDCAサイクルの活用やフィードバックなど、大切な要素はありますが、原則としては上記3つが重要ポイントです。うまく活用して1on1の導入にお役立てください。

まとめ 1on1ミーティングとは自発的な部下の管理手法

今記事では1on1ミーティングについて解説していきました。1on1は現代にあった管理手法であり、部下の自発性を重要視しています。課題解決とモチベーションの維持を同時に行える管理手法のため、興味がある方は積極的に導入されることをおすすめします。

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