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導入を考えているならチェック!あのGoogleも採用をしているOKRについて

公開日:2021.2.9

OKRという企業の目標管理方法が注目を浴びています。OKRはGoogle社で採用され、同社を成功に導いたことで話題を呼びました。そのOKRとは一体どのような管理方法なのでしょうか。この記事ではOKRによる目標管理について取り上げ、Googleでの実際の運営方法もお伝えします。

Googleも採用している、注目のOKR

OKRは、Objectives and Key Resultsを略したもの。日本語訳では目標と主な結果という意味になります。ハンガリー出身で20世紀の偉大な実業家の一人であるアンドリュー・グローヴが提唱した、企業における目標管理方式です。

グローヴは1956年の動乱のさなかにハンガリーを脱出してアメリカに移住しました。複数の名門大学で化学工学を学んだ後、当時設立して間もないインテル社に入社。グローヴは同社の会長兼CEOにまで登りつめました。OKRはグローヴがインテルで採用していた目標管理方法です。

OKRとよく比較される目標管理方法としてMBOがあります。MBOはManagement by Objectivesの略で、目標による管理という意味。経営学者ピーター・ドラッカーによって提唱されたMBOは、アメリカの企業で大々的に取り入れられ、その後日本でも普及しました。

そして今、新たに注目されているのがOKRです。MBOと類似している点もありますが、幾つか異なるポイントがあります。OKRは目標(Objective)と成果指標(Key Results)という2つの要素から成立しています。

企業がOKRを取り入れる場合、まずは企業全体の目標を定めます。そしてその目標に対して3個程度の成果指標を設定。目標及び成果指標を設定する時には、70%程度の達成を目指し、少し背伸びしたものを設定します。成果指標はその達成度が数値で評価できるものとします。

たとえば目標を「業界No.1の売上を目指す」と定めた時、成果指標は「国内の売上を○○億円まで伸ばす」という具合に設定します。企業全体としての目標と成果指標が定まったら、企業内の各チームおよびそのチームを構成する各従業員の目標と成果指標を設定しましょう。その際には、企業全体の目標及び成果指標と同じ方法で設定し、企業全体のものとリンクさせる必要があります。このように企業全体・各チーム・従業員がそれぞれの目標と成果指標を定めたうえで、その達成度が分かるようにします。

達成度を表示するフォーマットは、全従業員がいつでも閲覧でき、しかも分かりやすいフォーマットだとよいでしょう。目標と成果指標の決定後はこまめにミーティングを行い、目標と成果の達成がなされているか、またそれらの再設定は必要ないかなど、積極的に話し合います。

OKRを採用するメリットについて

OKRが企業の目標管理として注目を浴びているのは、そこにメリットが多いからです。まず、企業内での従業員の団結が深まることがあげられるでしょう。OKRではまず企業全体だけでなく、チームや個人の目標と成果指標がリンクしています。つまり、各チームや従業員の目標や成果指標が、企業全体の目標を達成するための手段として掲げられるのです。しかもその目標達成に向けた進捗状況は常に全員が確認できる状態。その結果、自分や他の従業員がどう会社の目標に貢献しているか意識しやすくなり、仲間意識が強まります。

次のメリットは、その企業が大きな目標を達成しやすくなるということです。OKRでは100%達成できそうな目標や成果指標はあえて掲げず、60%~70%の達成が精一杯な、高望みとも言える目標と成果指標を立てるのです。そのうえで企業やチーム、従業員は100%を目指して努力します。そうして果たした70%の結果は、元々70%の地点を最終目標としておくよりも達成しやすくなるはずです。またOKRではミーティングを頻繁に行うことで常に目標達成度が意識されます。そうすることで、企業全体として高いレベルの結果を出しやすくなります。

OKRのメリットとしてはもう一つ、個人の能力育成に役立つという点もあげられます。OKRでは各従業員が自分で目標を考え、自分で管理する方式を取ります。常に自分で動くことによって、社会人としての自立意識が培われます。さらにOKRでは頻繁なミーティングによる意思疎通が必須。コミュニケーション能力も目標達成の過程で自然と鍛えられます。

Google以外にOKRを採用している企業をチェック

OKRはGoogle社を成功に導いた目標管理のメソッドとして注目を浴びたとも言えます。このGoogle社以外にもOKRは数々の名だたる大企業で取り入れられてきました。今までにOKRを採用して発展した企業を紹介しましょう。まず最初に紹介するのはインテルです。同社はこのOKRの発祥ともなった企業。インテルの会長兼CEOまで登りつめたアンディ・グローブは20世紀のアメリカの産業界を代表する実業家の一人で、OKRは元々アンディ・グローブがインテルで採用していた目標管理方法です。

メルカリでもOKRが採用されました。同社は近年成長が著しい日本企業ですが、従業員が100人に満たない頃に導入しました。メルカリは特にコミュニケーションを大事にしてきた企業で、半年に1度はOKRを用いた従業員の結束を深める合宿を行っています。さらにメルカリでは4半期に1度の目標見直し、従業員面談の他にマンツーマンのミーティングを重視。頻繁に行うことで業績が伸び、急速に従業員数が増えていきました。そして人数が増えた今も、メルカリは社内のコミュニケーションを大切にしています。

最後にあげるのは、ビジネスチャットで需要を伸ばしているChatwork。Chatworkの場合は一度OKRの導入に失敗し、軌道修正して成功した事例です。Chatworkでは最初にOKRを導入した際に、目標の達成率を従業員の給与に直接反映させる方法を取っていました。この方法はMBOという別のメソッドに近いやり方です。そのため、目標の未達によって給与を下げたくない従業員が、達成率100%を目指せる無難な目標を掲げるようになりました。そのためOKRで見込んでいた大きな成長が望めないという結果に。そこでChatworkは2018年に目標達成度を報酬に連動させることを廃止し、チャレンジの度合いを評価とすることにしました。Chatworkは、OKRの導入法を間違えた場合に軌道修正する必要性を示した好例でしょう。

どうしてGoogleはOKRの導入を決めたのか

OKRという企業の目標管理方式について解説してきました。そして、OKRを取り入れてきた企業として最も有名なのはGoogleかもしれません。そこでGoogleがOKRを取り入れた理由と、その具体的な取り組み方について見てみましょう。

まずGoogleがOKRを取り入れたのは、従業員全員が同じ目標に取り組むために適切な方法だと判断したからです。OKRが普及する以前に企業の経営管理に広く使われていたメソッドはMBOで、OKRと似ていますが、目指す目標の達成率が大きく異なります。さらに、導入目的にも違いがあります。MBOでは掲げた目標に対しての達成度の評価が給与に反映されますが、OKRでは、目標に対しての達成は単純に企業の目標達成のために行われるものであり、給与に反映しません。

GoogleではそれまでのスタンダードであったMBOの短所を踏まえてOKRを導入しました。まずGoogleでは目標の達成度を給与に反映させない点を重要視。目標の達成度が給与に反映される場合、従業員は目標の達成度が下げることを危惧して、無難に達成できる目標を設定してしまいがちです。

つまり、MBOの方式では目標は達成できても会社は伸びないとGoogleは判断し、OKRの特殊性を重視したうえで目標管理を行うことにしたのです。Googleの発展はその結果と言えるでしょう。

GoogleはOKRをどのように運用している?成功事例をチェック

最後にGoogleでOKRを導入したことによる成功例を見てみましょう。GoogleではOKRを導入するうえで「10x」という考え方を掲げました。10xとは現在の10倍の成果を目標にするという意味です。たとえばGoogleのノートパソコンであるChrome Book。

Chrome Bookの開発時に立てられた目標は、電源を入れて10秒以内にGmailが使えるパソコンにすることでした。その目標が立てられた当時のパソコンでは、電源を入れてからメールと使えるようにするまで5分かかることが当たり前。MBOでは決して目指すことのない目標でしょう。

しかし、ハードルの高いこの目標を掲げたことにより開発チームは、すべてのアプリをブラウザのChrome上で起動するという斬新な発想をしました。結果、Chrome Bookでは起動時間最短6秒という、当初の目標にかなり近い結果を出すことができたのです。

まとめ

この記事ではOKRという目標管理方式と、それを導入した企業、そして代表的な成功例であるGoogleについて見てきました。Googleでは、それまでのスタンダードであったMBOの短所を改善してOKRを取り入れました。そしてOKRの導入はGoogleが飛躍する原動力となったと言えるでしょう。

これからOKRを取り入れようとしている企業にとって、Googleの成功例はとても参考になるのではないでしょうか。

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この記事を書いた人

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HR BLOG編集部

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