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離職率が高い現代だからこそ知っておきたい【リテンションマネジメント】とは

せっかくコストをかけて新入社員を雇っても、すぐに離職されてしまうと悩んでいる人事担当者はおおいものです。そんな人にぜひ知っておいてもらいたいのがリテンションマネジメント。それではリテンションマネジメントとは何なのか、どのような効果をもたらしてくれるのか、詳しく見ていきましょう。

リテンションマネジメントとは

リテンションマネジメントとは、優秀な人材が長期にわたって会社で活躍できるように社内環境を整備することです。リテンションとは従業員の維持や引き止めを意味し、それをマネジメントするのがリテンションマネジメントになります。独立した施策を実施するというよりも、人事管理に関して幅広い施策を実行し、会社と従業員が良好な関係を築くことに寄与することが目的。従業員を定着させるためのマネジメント全般をリテンションマネジメントといいます。企業と従業員が良好な関係性を構築すれば、従業員は企業に対して帰属意識を持つようになり、これからも同じ会社で働きたいと思ってくれるため、結果的に離職率を低下させることができるのです。

そして人事管理を担う担当者は、きちんとリテンションマネジメントの必要性を理解して、正しく実行しなくてはなりません。

現在、欧米諸国においてリテンションマネジメントはとても注目されています。人事マネジメントの分野の一つとして認知されていて、その重要性は大勢に認識されているのです。

どうしてリテンションマネジメントが必要になったのか

リテンションマネジメントが注目されるようになったのは、多くの企業で離職が問題視されているからです。現代は3年内の離職率が3割にも達するとされています。リテンションマネジメントを軽視したままだと従業員の離職を食い止めることはできません。

特に最近は終身雇用に対する幻想を抱く人が減っていて、より環境のよい企業があれば躊躇なく転職する従業員も増えています。さらに、インターネットの発達によって容易に転職活動を進められるようになったことも原因といえるでしょう。SNSなどでは「転職によって新しい環境に移り、生き生きと働くことができる」と好意的な声が多数拡散されていることもあり、希望者がますます増えているのです。

従業員の離職は企業に大きな不利益をもたらします。採用し教育してきたコストがすべてムダになり、欠員を補充するために新たな従業員を雇って教育する必要があるため、さらに費用がかかってしまうでしょう。また、頻繁に離職者が出てしまうと現場の士気に悪影響を与え、成熟した企業文化を実現することも難しくなるでしょう。不満をいだいていた他の従業員も続いて離職してしまうケースがあります。

このように従業員の離職は企業にとって不利益ばかりであり、早急に対策しなければいけません。そこで、離職についての問題を改善できるリテンションマネジメントという考え方が注目されるようになりました。欧米だけではなく日本においても離職は緊急性の高いものとなっているため、リテンションマネジメントはとても重要です。

社内でリテンションマネジメントに取り組むのであれば、事前準備が必要になる

リテンションマネジメントに取り組む前に、しっかりと準備しておくことが大切です。どういった事前準備が必要となるのかご紹介しましょう。

リテンションマネジメントについて正しく理解する

リテンションマネジメントを行うならば、その意義や目的、方法などについてしっかりと理解しておくことが大切です。ただ流行っているからというだけで安易にリテンションマネジメントを行おうとしても失敗する可能性が高いため注意しましょう。

社内の現状を把握する

リテンションマネジメントの施策を行うためには、社内の現状を把握していることが大切です。それぞれの会社ごとに事情は異なっていて、会社に適した施策を実施することが重要。そこで、まずは会社の現状を把握するための取り組みを行いましょう。たとえば、社内アンケートを実施するという方法があります。これによって、従業員が会社に対してどういった不満を抱えているのかが可視化されます。あるいは面談の実施なども、直接会話することによって、いろいろな気持ちを引き出すことができるものです。

会社の課題を明確にする

社内の現状を把握できたならば、次は課題を明確化します。社内アンケートや面談の結果から、会社にどのような問題があるのか、解決するべき課題を見つけましょう。特に従業員が不満を抱いている点、離職する原因を明確にするのです。具体的にどういった不満を会社に抱いているのか明確になれば、その点を改善できるような施策をリテンションマネジメントとして行います。

会社の方向性やビジョンを明確にして周知させる

従業員を離職させないためには、会社の方向性やビジョンをしっかりと理解させておくことが大切です。これをしないでただリテンションマネジメントを漠然と実行しただけでは、効果は薄くなります。そこで、会社はこれからどうありたいのか、何を目指しているのかを明確にしましょう。そして、会社のビジョンをしっかりと従業員に浸透させる取り組みを始めてください。これがリテンションマネジメントの第一歩となります。

導入を考えているのなら!リテンションマネジメントを行うことのメリット

リテンションマネジメントのメリットについて詳しくご紹介しましょう。

採用コストを減らせる

リテンションマネジメントが上手く機能すれば離職者を減らすことができます。そうすれば新規採用を減らすことができるため、採用コストの低減にもつながるのです。欠員を補充する必要性がなくなり、新しい人材を雇う必要のない年も出てくるかもしれません。

教育コストの低減

新入社員に対するコストは採用だけではなく教育についても必要。研修を実施して、現場に入ってからはOJTなども行うため、これらの教育にかかるコストは大きいものとなります。リテンションマネジメントを成功させて不必要な採用と教育を減らすことができれば、その分だけ、本来の業務に費用をかけることができます。

業務生産性の向上

頻繁に従業員が入れ替わる職場は、そのたびに引き継ぎをする必要があり、大きな負担となります。一時的に欠員が生じて人手が不足することで業務が回らなくなることもあるでしょう。リテンションマネジメントによって従業員の入れ替わりが少なくなれば、安定した環境を維持することができ、それぞれの従業員が業務に専念できるようになるため、結果的に生産性が向上します。

従業員の満足度を高める

リテンションマネジメントを行えば、従業員は会社に価値を見出すことができて満足度が高まります。働きやすく成長しやすい環境が整えられていくため、会社で働くことに意義を見出し、やりがいを感じながら働いてくれるようになるのです。従業員の満足度が高まることで、それぞれのモチベーションも高まり、仕事の質も向上します。

リテンションマネジメントを導入して成功をした企業事例をチェック

実際にリテンションマネジメントを導入して成功した企業をご紹介します。

サイボウズの事例

サイボウズはリテンションマネジメントの一環として社内部活動を実施。組織の横のつながりが希薄であることがわかり、部署間のコミュニケーションを活発にするための施策として部活動を推進したのです。複数の部署がメンバーとなり、5人以上の部員で構成、年に数回の活動報告書を提出することで補助を受けることができます。こういった社内部活動の制度を整えたことによって、サイボウズの離職率は28%から4%にまで下がりました。

テイルウィンドシステムの事例

テイルウィンドシステムではブラザー・シスター制度を導入しました。これは新入社員一人に対して指導役の先輩社員がつきっきりで1年間指導をするという制度です。この制度によって、新入社員は仕事の仕方から社内行事の取り組み方まで、手取り足取り指導を受けることができます。指導する従業員によって差が出ないようにマニュアルを作成していて、先輩社員側の負担を軽減しているのもポイントです。このような制度を整えたことによって、離職率をほぼ0にすることに成功しています。

トヨタ自動車

トヨタ自動車ではリテンションマネジメントの一つとして賃金体系の改革を実施しました。従来の年功序列の制度ではなく、若い社員への給与を手厚くしたのです。また、60歳定年の後の再雇用制度の見直しも実施。優秀な社員に対しては定年した後もそれ以前と同等の待遇と地位を用意することで、若手社員の育成と高度な技術の伝承を促しています。これからの少子高齢化の時代を見据えた取り組みを行っているのです。

ゼネラルリンクの事例

ゼネラルリンクは社内や社外の人との交流を促進させるために、会社の1階フロアをバーにしました。デザインは本物のバーと遜色のないものとなっていて、機能性も兼ね備えています。バーでは新卒社員からベテラン、さらには代表までが集まります。他の事業部との交流も自然と増えて、社外の人が訪れることもあるのです。

まとめ

リテンションマネジメントはこれからの企業にとって重要な考え方です。従業員の離職を減らすためのさまざまな取り組みが存在します。離職率の低下のためにリテンションマネジメントについて真剣に検討してみましょう。

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この記事を書いた人

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HR BLOG編集部

人材開発プラットフォームサービス 『Motify HR』を運営しています。このブログでは、「経営者と役員とともに社会を『HAPPY』にする」 をテーマに、HR領域の情報を発信しています。

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