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オンボーディングにHRテックを活用しよう!メリットとサービスを紹介

新たなメンバーの定着、早期戦略化に効果的な研修プロセス、オンボーディング。このオンボーディングにテクノロジーを活用することで、研修のムラや漏れ、教育担当者による格差を減らすことが可能になります。

この記事では、HRテックについて、内容とメリットを説明します。

HR Tech(HRテック)とは

HR Tech(HRテック)とは、HR(Human Resources)とテクノロジー(Technology)を合わせた造語です。テクノロジーを活用することで人材育成や採用活動、人事評価といった人事領域の業務を改善するソリューションを指します。

HRテックに使われるものには、クラウドや人工知能(AI)、ビッグデータ解析などの先端テクノロジーがあげられます。HRテックを用いてできることには、給与計算などの労務処理、採用管理や従業員情報の一元管理や分析など多岐に渡ります。また、分析によって人材育成や配置をより戦略的に行うタレントマネジメントも可能です。

今、世界でHRテックが注目を集めている理由とは

HRテックは、今世界で注目を集め始めています。シリコンバレーでは、ここ数年でHR関連企業の数が飛躍的に増え、その数は120社を超えています。人事業務の効率化を目的としたツール自体は、以前より存在していました。では、なぜ今急激に注目を集めているのでしょうか。

その理由には、主に3つの理由があげられます。まず一つ目は、クラウド型サービスの普及が進んだこと。クラウド型が普及する以前は、企業が自社サーバーで人事データを管理する「オンプレミス型」が主流でした。ソフトウェアのライセンスを一括購入することで導入ができるのですが、新バージョンになると再度購入しなければならなかったり、データを移行しなければならなかったりと、企業側に負担や手間がありました。これらのデメリットが、クラウド型サービスの普及によって和らいだといえるでしょう。

二つ目の理由は、スマートフォンやタブレットなど、社員個々がデータを入力できるデバイスの急速な普及です。インプット、アウトプットともに社員が自分でデバイスを利用して行えるようになったため、よりリアルタイムに近い状態で伝達できるようになりました。スケジュールの管理や共有も、各々がツールに入力することでスムーズに行えるようになったのです。

三つ目は、人工知能(AI)や機械学習など、ビッグデータを取り扱えるテクノロジーが発達したことです。多くのデータを高速かつ簡単に分析できるため、労務関係の書類作成といった作業の自動化も可能になりました。結果、人事担当者は別の戦略の立案や企画といった仕事に集中できるようになったのです。

HRテックはオンボーディングにも使える!導入メリットとツールの一例

HRテックは、新入社員、中途社員のエンゲージメントやモチベーション向上に役立つ定着プロセス、オンボーディングでも活用できます。活用することで、人事担当者の業務の効率化が可能になり、内定者の早期戦略化も可能になります。

また、内定者側にとっても、モチベーションが向上し、いち早く職場に慣れることができるというメリットがあるのです。

ここでは、オンボーディングに活用できるHRテックを三つ紹介します。

はじめにご紹介するのは、「MotifyHR」。パルスサーベイから社員のエンゲージメントの状態や会社が抱える課題の可視化、新入社員の定着、即戦力化を促進するオンボーディングを実現できる人材開発プラットフォームです。
元Googleのエグゼクティブで人材開発専門家のピョートル・フェリクス・グジバチ氏が開発に携わっており、企業毎のニーズに合わせて細かくカスタマイズできるのが特徴です。

MotifyHR
https://motifyhr.jp/

次は、「HR Onboard」です。HR Onboardは2002年に、メルボルン(オーストラリア)で設立した会社が提供しているサービスです。2013年にリリースされたのち、2016年には100社の企業に導入されました。業界は政府、NPO、金融、病院、小売、人材と幅広いのが特徴です。

HR Onboard
https://hronboard.me/

最後は、「Click boarding」です。2013年に設立されたClick boardingは、ミネアポリス(アメリカ)の会社が提供しているツールです。特徴は、他のHRに関連するツールとの連携が可能なこと。人事情報システムや採用管理システム、給与計算システムなど、さまざまなツールと連携できる利便性の高いサービスです。

Click boarding
https://www.clickboarding.com/

「HR Onboard」、「Click boarding」は海外の企業が提供しているツールです。では、日本国内ではどうなのかというと、「Motify Culture Check」のようなサービスも出てきていますが、まだまだオンボーディングを行えるサービスの普及が進んでいないのが現状です。現在は、労務管理を行うクラウドサービスの普及が進んでいる程度だといえるでしょう。ただし、グローバルに事業を展開している企業ではHRテックをオンボーディングに活かすケースも出てきています。オンボーディングもHRテックも共に現在注目を集めているため、今後導入が進んでいくでしょう。

オンボーディングの効率化にHRテクノロジーは有効

オンボーディングは、従来の新人研修とは異なり、新入社員の定着と戦力化をよりスムーズに行える施策です。このオンボーディングにHRテクノロジーを導入することで、企業はより業務の効率化、早期戦力化が可能になるでしょう。

また、オンボーディングは新卒社員だけではなく、中途社員にも効果的です。同期入社の社員がいることのあまりない中途社員にとって、新しい環境での不安感払拭は定着への大きな要素といえるでしょう。離職率を下げるためにも、HRテクノロジーを活用したオンボーディングを導入することは有効です。