サイトアイコン HR BLOG | 経営者と役員とともに社会を『HAPPY』にする

人をやる気にさせる!部下のモチベーションを上げる最高の褒め方とは

人を褒めるのは簡単なように見えて、実は難しいものです。間違った褒め方をしてしまうと、お世辞だと思われ逆効果になってしまう場合もあります。
それでは、どのような褒め方をすれば部下のモチベーションを上げ、よい成果へとつなげられるのでしょうか。効果的な褒め方について探っていきましょう。

部下を褒めるポイント7選

「人は褒められると成長する」と言われていますが、ただやみくもに褒めても逆効果になる場合があります。
部下の心に響く褒め方のポイントを7つお伝えします。

ポイント1:相手の意見に共感する

褒めるためには、まず相手に共感することが必要です。共感すれば、相手に関心があることが伝わり、褒めた時にも気持ちが伝わりやすくなります。具体的には、同意していることが伝わる言葉「そうだね」「なるほど!」「いいね」などを使ってコミュニケーションをとるとよいでしょう。

ポイント2:変化を認める

部下の成長した部分を見つけ、積極的に褒めるようにしましょう。成長する過程を認められると、誰でも嬉しく思うものです。「だいぶ仕事が早くなってきたね」「正確に出来るようになってきたよ」など、他人との比較ではなく、以前の部下自身の状態から変化を認めましょう。

ポイント3:第3者を通じて褒める

直接伝えるだけではなく、第3者を通じて褒められるのも嬉しいものです。第3者に伝えることで、その人も部下の良い部分を知ることができます。「○○さんが褒めていたよ」と言われると、直接褒められるよりも嬉しく思うこともあります。

ポイント4:タイミングを逃さない

時間が経過してから褒められても、あまりピンとこず伝わりにくいです。タイミングを逃さず、すかさず褒めるようにしましょう。直接その場に居合わせなかった場合でも、「さっき耳にしたのだけど、○○が素晴らしかったらしいね。」など、早めに褒めることを心がけましょう。

ポイント5:定型文を多用しない

「すごい」「さすが」などの言葉は褒め言葉ですが、あまりにも多用しすぎると気持ちが伝わらず、お世辞を言われているように感じる可能性もあります。褒めるポイントを具体的にすることで、部下も「自分を気にかけてくれ、成長を共に喜んでくれている」と実感できるでしょう。

ポイント6:メンバーの前で褒める

1対1の場面で褒めることも重要ですが、他のメンバーの前で褒めることも部下のモチベーションを上げることにつながります。大勢の前で評価されることで、部下は承認欲求を満たされ、自尊心も高まります

ポイント7:行動を褒める

よい結果が出たときに褒めることはもちろん大事ですが、それまでのプロセスを認めるようにしましょう。結果だけを褒め続けると、「結果がでなければ意味がないのでは」と捉えられてしまう可能性もあります。長い目で見ると、行動を褒めることが今後のよい結果につながるでしょう。

効果的に褒めるポイント3選

褒めることの重要性を理解し、せっかく部下を褒めたとしても、相手に伝わらなければ意味がありません。ここでは、効果的に褒めるためのポイントを3つご紹介します。

ポイント1:自分の言葉で伝える

先ほどもお伝えしたように、褒める時に「すごい」と言われたところで、何がすごいのか伝わりません。どの部分を褒めているのかを明確にし、褒める中で「私も嬉しいよ」「私も見習わなくては」など、自分の気持ちを絡めて伝えると伝わりやすいです。部下へのねぎらいと感謝の気持ちを忘れず、手を止め、目を見て、明るい表情で伝えるようにしましょう。

ポイント2:褒め言葉の種類を増やす

毎回同じ言葉で褒められていると、「またか」と受け取られてしまう可能性があります。たとえば、「ミスがない」ことを伝える場合でも、「完成度が高い」「安心して任せられる」「いつも仕事が正確だ」など様々な表現があります。褒めると同時に「いつもありがとう」と一言付け加えると、もっと頑張ろうとやる気にもつながるでしょう。

ポイント3:褒め方の種類を増やす

1対1で褒められても嬉しいものですが、時には褒め方を使い分けるのも効果的です。チーム全体の前で褒めることは、承認欲求が満たされて自己肯定感の向上にもつながります。チーム全体で褒める風土を作り上げると、チームの雰囲気もよくなります。ほかにも、直接褒めるタイミングがない場合、部下の机に手書きのメモを置いておくという方法もあります。

部下に伝わる最高の褒め方

部下を褒めるためには、ただ褒め言葉を羅列するのではなく、具体的に褒めると効果的であることをお伝えしてきました。
褒めるポイントを見つけるためには、日頃から上司自身が部下に関心を持って接しておく必要があります。ほかにオススメな方法としては、上司が第3者に部下の話を聞きに行くという方法もあります。第3者が褒めていたことを部下に伝えることで、部下はその人に対しても上司に対しても感謝の気持ちを持ちます。また、第3者も部下のよい部分を伝えることでポジティブな気持ちになるなど、関わる人全てによい効果があるのです。
第3者を介して間接的に褒めることは、「皆が自分を見てくれている」という気持ちになり、部下のモチベーションが上がる最高の褒め方です。



まとめ

上司の最も重要な仕事は、部下を上手に褒めることと言っても過言ではありません。部下を育成するには、褒めることが欠かせないからです。人は褒められることで自己肯定感が高まり、さらにやる気になります。1対1の状況で褒めるだけではなく、時には第3者を通じて間接的に褒めることでモチベーションの向上につながり、最高の褒め方になることもあるでしょう。
上司が褒め方や褒めるポイントを学ぶことは、部下の育成・チームの成長にとって重要な仕事です。