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人材育成・開発・研修

中途採用社員を即戦力にするために用意すべきものとは?

欠員が出たために急遽人員を補充したが、中途採用した社員の育成が追いつかない。業務拡張のために中途採用したが期待はずれで…。
中途社員の採用、教育ではそんなケースをよく目にします。このような事態を避けるには、中途採用社員を育成する体制を用意する必要があります。

中途採用で力を発揮できる人・できない人がいる理由

中途採用で力を発揮できる人・できない人がいる理由

終身雇用や年功序列が主流ではなくなったことを背景に、ビジネスシーンではキャリアアップ転職が当たり前の時代となっています。会社側は、中途採用した社員には、経験者、即戦力として活躍を見込んでいることでしょう。専門性の高い部署へのピンポイント採用であれば、なおさら期待が高まるのではないでしょうか。

ところが、中途採用社員が思うように能力を発揮できず、会社内で浮いた存在になってしまうケースがあります。その背景には、新しい会社のやり方に馴染めず社員が自分流を押し通そうとしてしまったり、人間関係がうまく築けなかったりする、といった原因もあるでしょう。

それ以上に多いのは、新しい会社から何を求められているかがわからず、見当違いな場面でがんばってしまうというケースです。採用前後に、会社側と中途採用者の間での細かな確認作業がおろそかになっていると、お互いにとって不幸な展開が訪れます。

中途採用社員を「経験者だから」と期待する気持ちはわかりますが、会社にとっては新人に他なりません。人間関係をゼロから構築していくため、「前の会社では大きな仕事をこなしていたから」といって、新しい会社ですぐに同じ規模の仕事をこなせるとは限りません。会社側も社員側も、その認識を共有し、いち早く新しい環境になじめるようにフォローする必要があります。

社員を中途採用する際は、まず研修などを通じて企業風土や理念を伝え、会社特有のルールや用語を解説するといったプロセスを踏むことが大事です。そのうえで、任せる仕事の規模を段階的に大きくしていくことが、即戦力としていち早く現場で活躍してもらうための早道となります。

具体的なプログラムと業務マニュアルが必須

具体的なプログラムと業務マニュアルが必須

中途採用者の育成プログラムを実施する前に、その人物が持つスキルを正確に把握しておく必要があります。業界知識、所有資格、業務経験、スキルといった、業務上の能力に関わる項目だけでなく、社会人としての一般常識、ビジネスマナー、基礎的なパソコンスキルなどのチェックも必要です。そのうえで、不足項目を補い、新しい会社で仕事をしていくために必要な情報を上乗せできるようなプログラムを練っていきます。

育成プログラムを実行に移す際は、具体的な方策とスケジュールを明確にすることが大切です。「経験者だから、任せて大丈夫だろう」などと考えていると、中途半端な結果に終わりかねません。チェックポイントを決めて定期的に進捗確認を行うようにしましょう。

スケジュールや内容を明確にするというのは、OJTにおいても同じです。トレーニング内容や手順の伝達は、業務に直結する重要なことに絞り込んで行っていきましょう。

中途採用社員を受け入れることが多い会社では、事前にマニュアルを用意して、いつでも情報にアクセスできるようにしておくことも課題となるでしょう。業界知識や基本スキルがある人物であれば、読めばわかる仕事も多いはずです。また、手順が多く覚えにくい業務に関しても、マニュアルを参照することで他の社員が何度も説明せずに済むようになります。

業務マニュアルの実例としては、就業規則集、申請・手続きの手順リスト、社内用語集などが考えられるでしょう。それらのマニュアルを用意することは、社内におけるルールを整備することにもつながります。また、マニュアルは随時アップデートを行い、最新の情報を掲載できるように心がけてください。

ポータブル・スキルを持つ中途採用者を見極めよう

ポータブル・スキルを持つ中途採用者を見極めよう

中途採用社員と新卒社員の大きな違いは、電話応対、基本的な事務処理、文書の作成や管理、ビジネスマナーといった、業界や会社規模などに関係なく共通する基本スキルを身につけている点にあります。これらのスキルは、“職場が変わっても持ち歩ける”ことから、ポータブル・スキルと呼ばれています。

長年にわたって会社で働き、採用や人事の現場から遠ざかっていると身落としがちですが、ポータブル・スキルを社員に身につけさせるには、相応の時間とコストがかかります。それを省けるのが、中途採用のメリットです。時間厳守、会社のルールに従う、責任感を持って仕事をする、報・連・相を欠かさないといったビジネスシーンの常識も、新たに伝える必要はありません。

しかしながら、そうしたポータブル・スキルが身についていない中途応募者の方と出会うこともあるでしょう。本来はしっかり者で明朗な人物であっても、新卒で入社した会社の育成プログラムがいまいちだったり、しばらく会社勤めから離れている間に抜け落ちてしまったり、事情は人それぞれでしょう。
残念ながら、中途採用社員が必ずポータブル・スキルを持っているとは限らないので、面談、説明会などのタイミングで見極めましょう。

現実的な問題として、年齢を重ねてからのポータブル・スキル研修は、新卒者を対象とする場合よりも難航する傾向にあります。採用するからには、その点は認識しておかなければなりません。あまりにも極端な場合は、優れたスキルや知識を有していても、また、人材不足が深刻であっても、採用の見送りを検討すべきでしょう。

まとめ

「すぐさま中堅社員として働いてほしい」と期待されがちな中途採用社員も、その会社ではしばらくの間“新人”だということを忘れてはいけません。会社のルールや文化などを身につけてもらう必要があります。適切な研修を行い、能力を発揮しやすい環境を用意することで、いち早く即戦力として活躍してもらいましょう。

この記事を書いた人

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HR BLOG編集部

人材開発プラットフォームサービス 『Motify HR』を運営しています。このブログでは、「経営者と役員とともに社会を『HAPPY』にする」 をテーマに、HR領域の情報を発信しています。

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