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現代社会を物語るキーワードVUCA(ブーカ)とは? VUCA時代のリーダーシップを探る

新型コロナウイルスの流行によって、世の中は変革を余儀なくされました。昨今は、先行きが不透明で予測困難な時代を指す「VUCA(ブーカ)」というキーワードに注目が集まっています。VUCAとは何なのか、またVUCA時代を生き抜くために企業はどうあるべきなのかを探っていきます。

軍事用語だったVUCAが先行き不透明な社会全体を表す言葉に

VUCA(ブーカ)とは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)という4つの英単語の頭文字をつなぎ合わせた、予測困難な状況を指す造語です。

VUCAというキーワードは1990年代に生まれました。冷戦時代が終わりを告げ、各国の軍備や国際情勢が不透明になるなかで、軍事用語としてこの造語が生まれたのです。そして2010年代に入ってからは、社会情勢全体の不確実性を指す言葉として使われ始めました。

AIの進化をはじめとする加速度的なIT化が進みつつも、新型コロナウイルスの流行、自然災害の頻発など、予測できない出来事が立て続けに起こる現代は、まさしくVUCA時代です。この変化が著しいVUCA時代のビジネスには、決断と行動のスピード感が重要です。

アイデアを形にするために、何人ものスタッフが、何カ月も話し合い、いくつもの部門の了承を得て…という流れでは、VUCA時代においてビジネスチャンスを逃してしまうかもしれません。

周囲を見回せばVUCA時代を物語る悩ましい実例の数々が…

VUCA時代の企業経営は簡単ではありません。どんな事象が問題となるのかを、VUCAの構成要素である変動性・不確実性・複雑性・曖昧性の観点から掘り下げてみます。

〇 Volatility:変動性
iPhoneが誕生したのは2007年、Androidスマホは2008年に誕生しました。当時、現代のようなスマホ社会は想像できなかったのではないでしょうか。そんななか、テレビゲームは徐々に衰退し、2013年にピークを迎えたガラケー向けのソーシャルゲーム業界の売り上げは、わずか数年で半減したと言われています。また、2019年には国内の広告費で、ウェブサイトがテレビを追い抜くという現象も起こっています。このように、利用者のニーズは日々刻々と急速に移り変わっているのです。

〇 Uncertainty:不確実性
新型コロナウイルスの世界的流行や、大規模自然災害などは、突発的にして予測困難な出来事です。予期せぬ風評によってネット炎上が起こり、ブランドイメージが失墜するような事態も、一昔前ならリスク管理の範囲外でした。技術革新が進み、競合他社がより質の高い安価な商品を発売する可能性もあります。このような不確実性の高い事象を、経営計画に織り込むのは簡単ではありません。

〇 Complexity:複雑性
多くの国で成功を収めているキャッシュレス決済ですが、日本国内では思いのほか浸透していない現実があります。日本においては現金信仰の文化観が根強く、また、店舗側がコスト増を敬遠するといった理由で海外から遅れをとっているのです。この事例は、ある成功例が別の場面にそのまま転用できるわけではないという複雑性を示しています。

〇 Ambiguity(曖昧性)
変動性、不確実性、複雑性が絡み合うなかで、自社が培ってきたノウハウや伝統、技術力の高さなどが通用しない場面に行き当たることもあるでしょう。正解にたどり着くための絶対的な基準は存在せず、多くの局面に曖昧さが付きまといます。「昨日までの常識が、今日から変わってしまう」という事態もあるかもしれません。

VUCA時代には、経営者を悩ませる問題が次々に押し寄せてきます。決断に時間をかけている間に変化が進み、取り返しがつかなくなってしまう可能性もあるでしょう。企業経営においては、迅速な決断を積み重ねて、臨機応変に対応していくことが求められます。

また、働き手の価値観の多様化も、VUCA時代ならではの現象です。経営者や上長には、異なる価値観を持つスタッフをまとめ上げるリーダーシップが必要です。

VUCA時代に求められる経営者の条件とは

迅速な決断を重ねていくことが重要なVUCA時代ではありますが、状況に流された行き当たりばったりの決断は避けなければなりません。すべての決断は、経営者が掲げる確固たるビジョンに寄り添って行われるべきでしょう。能力のある社員に権限を委譲し、ビジョンに沿った決断を促していくことで、業務スピードを上げていくことができます。

また、固定観念にとらわれない姿勢も、VUCA時代の経営者に求められる条件です。「予測が外れた」「受け入れがたい現実を目のあたりにした」という場合でも、即座に現実を受け入れて対応を講じます。

対応を練るうえでは情報が必要です。タイプの違うニュースソースを使い分けると同時に、必要に応じて現場や関係者へのリサーチを行い、生の情報を手に入れていきましょう。

新たな方策に打って出るときは、集中的にやり切ることが重要です。アイデアが形になる前に状況が変わってしまうと、それまでのコストや労力が無駄になりますし、次の施策に向けた十分な検証も行えません。

ビジネスシーンでは従来「PDCA」の重要性が叫ばれてきましたが、VUCA時代においては、新たに「OODA」なる思考法に注目が集まっています。

OODAは、Observe(観察)、Orient(見定め)、Decide(決定)、Act(実行)の頭文字です。PDCAでは、Do(実行)のあとに、Check(評価)、Action(改善)が必要となり、そのうえ上でPlan(計画)を立て直していました。しかしOODAは「様子をみながらとりあえずやってみる」という流れになるため、スピード感がアップします。それゆえ、VUCA時代の思考法として評価されているのです。

VUCA時代を乗り越えるためには、確固たるビジョンを掲げ、固定観念にとらわれない状況判断をし、打ち出した方針を速やかに進めるのが重要です。そしてOODAのような、時代にマッチした思考法を身につけることも求められます。こうしたスタンスに立った経営者や幹部が、リーダーシップを発揮しながら社員とコミュニケーションを取っていけば、VUCA時代に対応できる企業経営を実現できるでしょう。

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この記事を書いた人

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HR BLOG編集部

人材開発プラットフォームサービス 『Motify HR』を運営しています。このブログでは、「経営者と役員とともに社会を『HAPPY』にする」 をテーマに、HR領域の情報を発信しています。

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