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理想の上司とは何か。好かれることとは違います

公開日:2021.7.13

理想の上司とはどんな人物なのでしょうか。社会で働くなかで、理想の上司を追い求めている人も多いと思います。しかし、そのほとんどの理想の上司像は、優しい上司像に傾いており、本来の理想とは異なることが少なくありません。

そこでここでは、理想の上司について、改めて考察しまとめていきましょう。

部下に好かれる上司とは。それが本当に理想なのか

理想の上司像について聞くと、ほとんどの人は「優しい」「話を聞いてくれる」など、好かれやすい人間性を条件としてあげます。確かに、部下に好かれ、部下の話を聞く上司を理想の上司像とするのは決して間違っていません。しかし、経営者側から見た理想の上司とは、それだけではありません。

なぜなら、部下に好かれる上司のなかには甘やかしているだけという人も多く、そうすると結局部下を引っ張っていけません。それどころか部下の機嫌をうかがうようになってしまうのです。

部下に好かれる上司は、好かれることを意識するあまり、本来上司に任せられている部下の育成や牽引ができなくなってしまう傾向にあります。繰り返しますが、部下に好かれること自体は悪いことではありません。それだけにこだわってしまうことが、弊害を生むのです。

たとえば、部下に好かれたいと思って部下の仕事を代わりにしてしまう上司の行動について考えてみましょう。その時は部下もラッキーと思うかもしれませんが、長い目で見ると、本来部下のやるべきことを奪い、成長を阻むのと同じことをしています。

にもかかわらず、ほとんどの部下は上司に感謝してしまい、上司は部下の仕事を手伝う上司が優しくて理想の上司だと勘違いしてしまうのです。そうなると、次々と成長の機会を奪う存在になってしまいかねません。

そうした上司の元では、部下はいつまでも成長することはありません。部下にとって都合のよい上司という評価だけが残ってしまうのです。

理想とは何か。結論は命令しない上司

では、優しさを除いた理想の上司とは、どのような上司のことなのでしょうか。それを端的にいえば、命令しない上司です。もちろん、命令しないからといってすべてを部下に任せきりにするような放任主義ではありません。

きちんとした指示を出したうえで、部下の自主性を育て、成長を見守る上司のことです。やりたいことを尊重し、それを否定する場合は論理的に何がダメなのかを説明します。「〇〇しろ」とは言わず、常に落ち着いた物腰で相手に接するのがポイントです。立場上は上下関係があっても同じ会社に勤めている仲間として、平等に接するのが理想の上司といえます。

上司が部下を仲間として、一緒に会社をつくっていく同僚として認めているということが大切なのです。そのため、極端に言えば命令をしない上司は理想の上司といえるでしょう。では、理想の上司は職場において、どのような役割を果たすのでしょうか。

大きくわけると、理想の上司が職場において果たすべき役割には3つの柱が存在します。ひとつめの柱は、「部下を導く」という柱。上司は部下を成長させ、新たな先導者へと成長していくことをサポートしなければなりません。理想の上司はそれを理解して、普段から部下のことを導いていかなければなりません。

部下の行動には逐一意見を言い、それが悪いことであれば理由と共に解説することを意識します。そして、何か困っているのならできる限りの体勢でサポートします。部下が何か問題を起こしたら対処も含めて行い、部下にミスがあったのならば、論理的に叱るのが理想の上司といえます。

もちろん、部下がよい活躍をしたのなら褒めてさらに伸ばします。部下を伸ばし、サポートし、時にはきちんと叱るのが、最良なのです。

理想の上司が果たすべき2つ目の役割は、「適切に役割分担をする」というものです。適材適所という言葉があるように、会社で最大限の効果を発揮するには、場所ごとに最適な人材を配置する必要があります。しかし、部下がどんな人材なのかを見出すのは、決して簡単なことではありません。

そのため、上司は部下と面談をし、その適正とスキルを見極める必要があります。そうして得た情報を活用し、適材適所な人材配置を行わなくてはいけません。

理想の上司が果たすべき3つ目の役割が、「部下に共感する」ことです。多くの上司は、部下として働いてきた時代のことを忘れ、上司側の基準と都合で相手を動かそうとしてしまいます。しかし、かつての自分がそうであったように、部下には部下の都合があるのです。理想の上司は、部下に共感できるよう意識を忘れないようにしています。

無理な仕事を頼まざるをえないときも、一方的に命令するのではなく、仕事として配慮しつつ指示します。部下の気持ちを汲みながら話すことが、上司に求められているのです。

理想の上司を育てる方法とは

では、理想の上司になれる人材育てるためにはどのような育成をしていけばいいのでしょうか。方法はそう難しくありません。なぜなら、理想の上司を育てるためには、自らが規範となり、部下を導いていけばいいからです。自分がしっかりと役割を果たし、憧れられるような理想の上司になれば、自然と部下も理想の上司に向けて努力します。そのためにすべきことは、シンプルに理想の上司を目指すことだけなのです。

そこで意識する点は4つです。一つめは、論理的な上司になるということです。規則や仕事を説明するとき、「なぜ」「どうして」をしっかりと説明することができれば、部下の反発を防ぐことができます。

二つめが、仕事を楽しむ、です。好きこそものの上手なれという言葉のように、何かを楽しむということはそのまま上達につながります。そのため、自分が仕事に対して楽しむ姿勢を見せ、それを部下に伝えていくのが大切なのです。

三つめが、噓をつかないこと。当然ですが噓をつく人間は信用されませんし、尊敬もされません。仕事の場においてはなおさらです。口から出まかせで調子のよいことを言ってしまわないよう、常に言った言葉は実行に移すことを肝に銘じておきましょう。

四つめは、部下とのコミュニケーションを欠かさないことです。人を管理するためには、個人の情報収集が欠かせません。特に、性格や趣味など、書類だけではわからない情報が人の管理や信頼関係の構築に役立ちます。そうした情報を入手するためにも、普段からコミュニケーションを大切にするのが重要なのです。

まとめ

よい上司とは、決して甘い上司や、人のよい上司というだけではありません。真の理想の上司とは、部下を育て、部下の自主性を育てる上司のことをいいます。そして、そうした上司に育てられた人材は、自然と同じように成長していきます。

そのためには、まずは自分が理想の上司になれるよう、言葉遣いや部下とのコミュニケーションなど、手近な場所から直していきましょう。

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この記事を書いた人

HR BLOG編集部

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