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HSPとHSS型の関係性とは?HSEとの違いを解説

公開日:2022.1.18

HSPのことについて調べると、HSEやHSSという言葉を目にすることがあります。
繊細さんと呼ばれるHSPには他にも種類があって、特性の違いからHSEやHSS型と分類されるのです。HSPの種類にはどのようなものがあるのでしょうか。
本記事では、HSPとHSS型の関係性、HSEの違いについて解説します。

HSPの種類


HSPは「内気で繊細」といったイメージが世間では強いようですが、外向的な気質をもったHSPが中には存在するのをご存じでしょうか。実は、HSPには大きく分けて次の4種類のタイプがあるとされています。

●HSP(内向的HSP)
●HSE(外向的HSP)
●HSS型HSP(刺激追求型内向的HSP)
●HSS型HSE(刺激追求型外向的HSP)

HSP特有の「繊細さ」はこの4種類に共通してみられる気質ではありますが、「外向的」「刺激追求」という要素が加わることで、HSPがもつ気質にも変化がみられるのです。

「繊細ではあるけど、HSPに微妙に該当しない点もあるから自分はHSPではないのかも」と、考えている方は少なくないでしょう。
しかし、このようにHSPには種類があるため、タイプは違えどご自身がHSPである可能性もあるのです。
次にタイプ別の特徴についても、それぞれ詳しくみていきましょう。

HSP(内向的HSP)とは?


HSPとは、「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の略で、生まれながらにして感受性が高く繊細な気質をもった人々のことを言います。
アメリカの心理学者エレイン・アーロン氏が提唱したことで、世界的に広く知られるようになりました。現在では全人口の約20%、5人に1人の割合でHSPが存在すると言われています。
日本でも、自身がHSPであることを公表する著名人が次々と現れたことで、HSPが話題となったのは記憶に新しいでしょう。
HSPの特徴は、アーロン博士によって名付けられた「DOES(ダス)」と呼ばれる4つの特性によって表すことができるとされています。

●D:Depth of processing
「深く思考する」 

様々な物事と関連付けて、情報を深く処理する傾向があります。深く考え慎重に判断するため、行動に移すまでに時間がかかります。また、HSPは直観力が鋭い人が多いのも特徴です。

●O:Overstimulation
「刺激に対して敏感」

環境や社会から受ける刺激に対して敏感であるため、疲れやすいのもHSPの特質の1つです。友だちと一緒にいる時は楽しくても、帰宅後にへとへとになってしまうのは、この特質が関係しています。そのため、多くの人と交わることよりも、1人の時間を好む傾向があるとも言われています。

●E:Emotional reactivity and Empathy
「感受性が強く共感力が高い」

共感力が高いため、相手の気持ちに合わせることを得意としています。また、声のトーンや仕草など微細な動きから、相手の感情を読み取ることにも長けています。人への共感力が高いせいで、人の顔色を伺いすぎたり、相手の気持ちに飲み込まれやすかったりする一面もあります。

●S:Sensitivity to Subtleties
「あらゆる感覚が鋭い」

五感が非常に繊細でもあるため、他の人が気にしないような音や光、におい、光などに対しても人一倍敏感に反応します。時計の針の音であったり、テレビ画面の光であったりなど、他のことに集中できなくなるほど、気になることもあります。

このDOSEの特質の影響を受けて、HSPの人は大勢の人と交わるよりも、家の中で1人で過ごすことが割と好む内向的なタイプが多いのが特徴として挙げられます

HSPの中でも更に外向性(HSE)刺激追求型(HSS)といった特徴を加えて以下のように分類されます。

HSE(外向的HSP)とは?


HSEとは、「Highly Sensitive Extrovert(ハイリー・センシティブ・エクストロバート)」の略で、HSPの中でも他者と交わることを好む外交的な気質もった人達のことを呼びます。

この概念は、HPSの提唱者であるエレイン・アーロン博士と共に活動している心理カウンセラーのジャクリーン・スティックランド氏によって提唱されているものです。
HSEもHSPと同様、「DOES(ダス)」にみられる繊細な気質をもっているということに変わりがありません。

それでは、両者の違いはどこにあるのでしょうか。HSPが「内向的」であることに対して、HSEが「外交的」であるというところに両者の大きな違いがあります。
なお、内向的なHSPが全体の約70%に対し、外交的なHSP(HSE)は全体の約30%いるとされています。
HSPというと内気というイメージが強いですが、僅かに外向的なHSPも存在するのです。HSE(外交的HSP)の特徴には、次のようなものがあげられます。

● 新しい人と出会ったり、他の人と関わったりすることに喜びを感じる
● 独りになると不安を感じるため、人と会ってエネルギーを得ようとする
● 誰かと協力して何かをすることが好きなため、チームワークを必要とする作業が得意
● 自分の気持ちを他の人と共有したいと感じている

上述のとおり、HSEは人と会うことを大変好みますが、HSPと同じように繊細な気質をもっているため、HSEも精神的・身体的に疲れやすい傾向にあります
また、外交的であるがゆえに、自分自身がHSPの気質をもっているということに気づきにくいというのもHSEの特徴としてあげられます。

HSS(刺激追求型)とは?

HSSとは、「High Sensation Seeking(ハイ・センセーション・シーキング)」の略で、変化や新しいことを好み、刺激を求めて行動をとる人達のことを呼びます。

日本ではHSSのことを「刺激追求型」と呼ぶことがあります。
HSSはアメリカの心理学者のマービン・ズッカーマン博士によって提唱された概念です。HSSには、次のような特徴があります。

● 好奇心が旺盛で、新しいことを見たり聞いたりするのが好き
● 自ら率先して行動を起こし外部に刺激を求める

HSSは、上述でも解説したHSPやHSEと組み合わせて使われることが多く、以下のように分類されます。
刺激を求める内向的なHSPを「HSS型HSP」
刺激を求める外交的なHSP「HSS型HSE」

次に、HSS型HSPとHSS型HSEの特徴についてもみていきましょう。

HSS型HSP(刺激追求型内向的HSP)とは?


HSS型HSPとは、HSSの「外に向かって刺激を求める気質」と、HSPの「繊細で内向的な気質」を併せもった人達のことをいいます。
HSS型HSPが占める割合は、HSPの約6%と言われています。次に、HSS型HSPの特徴の一例を紹介します。

● やらないと何も始まらないことは理解しているが、色々考えてしまって前へ踏み出せない
● 刺激を求めて外に出てみるが、人混みなど外的刺激に影響を受け疲れてしまう
● 物事に対し最初は意欲的に取り組むが、すぐに飽きてしまう
● 内心はパニックに陥っていても、周囲からは落ち着いてみられる
● 大胆な行動をとる割に、小さなミスを引きずって落ち込む

このように、相反する気質を併せ持っているのがHSS型HSPの大きな特徴でもあります。
HSEとHSS型HSPは、よく混同されることがありますが、HSEは「社交的ではあるが外部に刺激を求めていない」に対し、HSS型HSPは「外部に刺激を求めるが社交的ではない」といった大きな違いがあります。

HSS型HSE(刺激追求型外向的HSP)とは?


HSS型HSEとは、HSSの「外に向かって刺激を求める気質」と、HSEの「繊細ではあるが外交的な気質」併せもった人達のことをいいます。
HSEのほとんどが、HSS型HSEであると言われています。HSS型HSEには次のような特徴があげられます。

● 好奇心が旺盛で行動力がある
● チームワークが好きで、リーダーシップをとるのが得意
● 社交的でもあるため、周囲から好かれやすい

これだけみると、何も問題がないように思えてしまいますが、HSS型HSEにもHSPの繊細な気質をもっているため、他の人が気付かないところで疲れていたり、傷ついたりしています
HSS型HSEはアクティブである分、HSS型HSPよりも疲れやすいとも言われています。

なぜHSPには4種類ものタイプが存在するのか

全人口の約20%、5人に1人が繊細で内向的な気質をもつHSPが存在すると言われています。
その一方で、社交性に富んだHSPである「HSE」や好奇心旺盛で刺激を追い求める「HSS型HSP」、その両方の特性を合わせもつ「HSS型HSE」が数は少ないながらも存在します。
内向型と外向型(もしくは刺激追求型)、この一見すると矛盾しているようにもみえる気質を兼ね備えたHSPが存在するには理由があります。

そもそも、HSPには物事を深く考えたり、高い共感力で相手の気持ちを察することのできる素晴らしい特性が生まれながらにして備わっています
しかし一方で、これらの特性が裏目にでてしまうことも数多くあるのです

例えば、必要以上に人の気持ちを感じ取ってしまったり、相手の気分に左右さやすくなってしまったりと、先天的な特性によってストレスや疲れを感じやすくあります。
そのため、HSPは人と出会ったり外部から刺激を受けることを避ける内向的な性質になってしまうことが多いのです。

しかしHSPの中には、馴染めない環境に何とか適応しようと自分を変える努力した人達や、好奇心旺盛で興味関心が外向きな人達がいます。それが、HSEやHSS型HSP、HSS型HSEと呼ばれる人達です。
ですが、HSPの気質は生まれもって備わっているものであるため、変えることができません

そのため、内向型と外向型(もしくは刺激追求型)といった相反する気質がもつことになってしまったのです。
HSPは病気ではないため治療することができません。
まず、自分がどのHSPに該当するのかを理解し、上手に付き合っていくことが大切となります

HSEやHSS型HSP、HSS型HSEとの上手な付き合い方

HSEやHSS型HSP、HSS型HSEは、HSPの人と比べるとアクティブな一面があるため、刺激と接触する機会も多く、疲れやストレスを感じやすく溜め込みやすい傾向にあります
そのため、時々は人と会ったり外に刺激を求めるのを止めて、1人で静かに過ごす時間も必要です。
好きな音楽を聞いたり本を読んだりと、自分が好きなことをしてリラックスできる時間を意識して作るようにしましょう

また、HSEやHSS型HSP、HSS型HSEは、自分の中に2つの相反する気質をもっていることから、人知れず悩みを抱えているケースも多いです。

同じ気質をもった人と仲良くなって、お互いの気持ちをシェアすることで悩みを軽減することができるでしょう。他にも、周囲の人達にHSEやHSS型HSP、HSS型HSEのことを理解してもらうことで、生きづらさや働きづらさといったものを軽くすることができます。

このように、自分の特性を意識しながら、HSEやHSS型HSP、HSS型HSEと上手く付き合いっていくと良いでしょう。

【まとめ】HSPには大きく分けて4種類のタイプがある。自分がどのタイプに該当するか見極めよう

HSPには、「HSP」「HSE」「HSS型HSP」「HSS型HSE」の4種類のタイプがあり、繊細であることは共通していますが、「外向的」「刺激追求」という要素が加わることで、それぞれの持つ特性が違ってきます。

自分がどのHSPに属するのか知ることで、対処の仕方も見えてきて、気持ちが楽になるかもしれません。HPSの特性に全く該当しない場合も、その他のHSPである可能性がありますので、診断チェックなどで自分がどのHSPに該当するのか確認してみると良いでしょう。

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この記事を書いた人

TOYO

株式会社アックスコンサルティング マーケティング本部 WEB制作課所属。
メンタル心理ヘルスカウンセラー、メンタル心理インストラクターの資格を活かして人事向けの記事を中心に執筆。仕事に纏わる悩みに対し、カウンセリング倫理、心理アセスメント、地域精神医療などの観点から明るい毎日を送れるように記事を執筆しています。

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