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個人の評価を決めるためにMBOを導入する企業が増えている?

最近は個人の評価をするときにMBO(目標管理制度)を活用する企業が増えています。それではMBOにはどういった特徴があるのでしょうか。メリットや目的について見ていきましょう。

評価を決める制度?そもそもMBOとは何か

MBOとは「Management By Objectives」の略称です。日本語に訳すと目標管理制度といい、ドラッカーが自著の中でMBOを提唱しました。グループや個人が目標を設定して、その達成度によって評価を決めるというもの。社員それぞれの目標だけではなく、それを経営目標や部門目標と連動させることを目指していて、その結果として業績アップを図ります。

MBOで用いられる項目として能力開発目標、職務遂行目標、業務改善目標、業績目標といったものがあり、期間終了時にそれぞれの目標について自己評価と上長評価を実施し、次期の課題を明確にしていきます。これを繰り返すことによって、最終的な目標達成を目指すのです。

MBOの大きな特徴として、目標は従業員自らが設定します。自分にとって望ましいと思われる目標を設定するのです。それを上司が確認し、組織目標と連動させていきます。上から目標を押し付けられてやらされているのではなくて、部下と上司が話し合いをして組織の目標を達成することを目的として個人の目標を決めるのがポイント。そして上司がさまざまなサポートをしてマネジメントしていくことが重要となります。

MBOを導入する企業が増えている理由について

MBOは本来人事評価とは直接関係のないものでした。これはあくまでも組織の目標を達成することを目的とした考え方だからです。一方で、最近の日本では個人の評価を決める際にMBOを活用するケースが増えています。これには日本において、成果主義が普及しているという背景があります。

成果主義を取り入れるためには、個人の評価を明確にしなければいけません。そこで、自分で目標を決めてそれに取り組むMBOはとても都合が良かったのです。各自が個別に目標を設定しますが、それは組織の目標とリンクしたものになるため、個人が目標を達成できたかどうかをチェックすることは、組織への貢献度に対する評価につながります。このようなことから、MBOを個人の評価に用いる企業が増えているのです。

個人の評価をあげるMBO導入のメリット

MBOの導入にはさまざまなメリットがあります。どういったメリットがあるのかご紹介しましょう。

人事評価がやりやすくなる

MBOを取り入れることで個人がそれぞれの目標を定めます。その結果も本人が判断することになるため、目標と結果が明確になり、評価が容易にできるのがメリットです。これらが実際に多くの企業において取り入れられている大きな理由といえるでしょう。

成長を促す

自分で目標を設定して仕事をすることは、能力開発に大きくつながります。目標を達成するために創意工夫をしながら一生懸命業務をこなすからです。上手く自分をコントロールしなければ目標を達成することができませんし、その目標を達成できるかどうかが人事評価にも関わってくるため、多くの従業員は目標達成に真剣になるでしょう。短期的な目標を定めて、自己評価をして、次の目標を定めるという繰り返しによって、従業員の成長を大きく促すことができます。目標の設定や達成の際には上司からのサポートを受けることもできるため、さらに成長のチャンスがあるといえます。

モチベーションが向上する

上司に目標を与えられるのではなくて自分で目標を設定することができるため、モチベーションの向上につながります。やらされている感がなくなり、自分が定めた目標のために自主的に仕事に取り組むことができるのです。目標を達成することで自分の人事評価を高めることにもなり、会社の目標ともリンクしているため会社の業績に大きく貢献することもできます。自分が経営に参加しているという意識を高めることにもなり、やりがいをもって働けるようになるのです。

会社や組織と目標を共有できる

MBOで定める目標というのは、チームや会社の目標とリンクしている必要があります。自分で目標を設定する際にチームや会社の目標とすり合わせるため、その中で組織や会社の目標を強く意識することになるでしょう。そのため、それぞれの従業員がチームや会社の目標を意識しながら働けるようになるというのが大きなメリットです。結果的にすべての社員が同じベクトルに向かって仕事に取り組むようになるため、ひときわ一体感が生じるでしょう。

まだまだ課題はある!MBOで評価を決めるデメリットについて

人事評価にMBOを活用することのデメリットについて紹介します。

目標にこだわってしまう

MBOは直接人事評価に関わるため、社員はできるだけ高い評価を達成するために目標にこだわるようになります。そうなると目標に直接関係する業務にばかり注力するようになり、それ以外の業務に真剣に取り組まなくなる可能性もあります。そうなると目標と関係しない業務の生産性が低下してしまい、時には自分の評価に関係しない業務の手を抜く可能性も考えられるでしょう。

低い目標を設定してしまう

MBOは目標を達成できたかどうかが評価基準となります。したがって、あらかじめ達成しやすい目標を設定してしまうという問題点が生じます。低い目標ばかり設定してしまうと、努力をして目標を達成するという意欲が薄れてしまい、結果的に実際の能力よりも低い仕事をしてしまう可能性があります。

目標設定は簡単にできることではない

仕事上の目標を設定することは簡単にできることではありません。目標設定に慣れていない社員はたくさんいるものです。そういう社員は適切な目標を設定することができず、思ったような効果をあげられない可能性もあります。そうなると仕事に対するモチベーションが低下する恐れがあります。

上司の負担が増える

MBOは上司と部下が協力することによって成立します。部下が適切な目標を設定して、自己評価をし、反省点を考えて次の目標を決めるといったすべての過程に上司も関わる必要があるからです。それぞれの部下の目標をチェックして、定期的な面談をするといった業務が発生します。上司の業務が増えることになるため、負担がかなり大きくなるでしょう。これでは評価者のモチベーションが低下する恐れがあります。

MBOの導入を考えるなら!知っておきたいOKRについて

これからMBOの導入を検討しているならば、OKRについても知っておくことが大切です。それでは、OKRとはどういうものなのか詳しく見ていきましょう。

OKRとは

OKRは「Objectives and Key Results」の略語です。これは目標を定めて、それを達成するために必要となる要素を複数の成果指標に分解して進捗をトラッキングするというものです。たとえば、売上1000万円を実現したいという目標を定めて、それを達成するために必要な要素をそれぞれ設定します。このような目標と成果指標は会社とチーム、個人がそれぞれ設定し、互いにリンクされています。それぞれの目標について成果指標の平均値をスコアとして計算します。

OKRのメリット

OKRにはさまざまなメリットがあります。まず、目標は四半期や月に1回のペースで細かくレビューしていきます。そのため、短期間で見直しを行うことができ軌道修正も容易です。OKRは目標を会社全体で共有するのが特徴です。そのため、他の部署ともコミュニケーションが取りやすくなり、一体感も生まれます。また、みんなで1つの目標を達成するために努力する必要があり、連携を取りやすくなります。OKRを取り入れることで最終的には生産性を高めることが可能です。

MBOとOKRの関係

MBOとOKRはそれぞれ片方だけ採用している企業もあれば、併用している企業もあります。それぞれに長所と短所があるため、それを理解しているならば、両方ともに取り入れてみるのもよいでしょう。

MBOを利用して評価を決めるなら!抑えておきたい【運用方法】

MBOを活用するためにはどのように運用していけばいいのか、悩むケースが多いようです。そこで、MBOの運用方法について解説します。

コミュニケーションが重要

MBOは上司と部下がしっかりとコミュニケーションを取ることではじめて成立します。目標を設定したり評価したりするときには、上司と部下が面談をします。問題や課題がある場合は、上司が上手く部下を導き、適切な目標を設定させたり、適切な評価をさせたりするのです。その際にはしっかりと部下をサポートしてフォローすることが上司には求められます。目標を達成できたのか、どうして達成できなかったのか、今後どんな点を改善していけばいいのかといったことを話し合うとよいでしょう。

システムやツールを導入する

MBOを実施するうえで役に立つ便利なシステムやツールが出ています。自分たちで目標管理のためのシートをつくるのは大変なことです。MBOのためのシステムやツールを利用すれば、効率よく管理することができます。MBOの負担を軽減することができるため、余った時間を業務に集中するための時間として有効活用できます。システムを利用すれば、目標進捗がわかりやすくなり、フィードバックもしやすくなります。

短期間で進捗管理をする

MBOを実施するときには定期的に進捗管理をすることが大切です。一般的にMBOは半年や1年という期間で目標を設定することになります。そこで、1カ月など一定期間ごとに進捗管理をするのです。定期的に進捗管理をすることで達成具合を上司と部下が把握することができ、軌道修正しやすくなります。これによって、PDCAサイクルを回すことができれば、部下はより仕事の質を高めていくことが可能です。

まとめ

個人の評価を決めるための方法の1つであるMBOについてまとめました。多くの企業が導入し始め、そのメリットは大きいようです。実際に導入する場合は、ぜひ参考にしてください。

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この記事を書いた人

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HR BLOG編集部

人材開発プラットフォームサービス 『Motify HR』を運営しています。このブログでは、「経営者と役員とともに社会を『HAPPY』にする」 をテーマに、HR領域の情報を発信しています。

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