MENU

パフォーマンス管理

会社と個人が成長し続ける「ポジティブスパイラル」を生む1on1ミーティングとは

公開日:2020.1.7

    会社ではさまざまなミーティングや面談の場があります。そのなかで、上司と部下との信頼関係を高められるものが、対面で対話を行なう「1on1ミーティング」です。1on1ミーティングは、双方の人間関係をよくするだけではなく、会社のパフォーマンスの向上にも役立ちます。

    その理由や押えておきたいポイントについてご紹介します。

    1on1ミーティングで得られる効果

    1on1ミーティングに期待できる効果には、以下の3点が挙げられます。

    • 部下の育成
    • 部下の状況把握
    • 円滑なコミュニケーションのきっかけ

    1on1ミーティングの主役は、上司ではなく部下です。ミーティングのなかで部下に主体的に話をしてもらうことで、部下は意識的に自分を振り返ることになります。上司の指示にただ従いながら業務をこなしているだけでは、なかなか成長できないものです。部下が自分で考える習慣をつけることで、課題や強みに気づけるようになるでしょう。

    上司側にとってのメリットには、部下の状況をきちんと把握できることがあげられます。部下といえどもひとりの人間です。仕事へのモチベーションアップにつながる内容やストレスを感じる内容は個々で異なります。1on1ミーティングで状況をこまめに把握することで、部下の抱えているストレスや不満を早めに解消でき、結果業績の向上にもつなげられるでしょう。

    仕事で結果を出すためには、良好な人間関係が重要です。一対一の対面でコミュニケーションをとる1on1ミーティングは、上司部下双方にとって円滑なコミュニケーションをとるきっかけになるでしょう。相互理解を深めておくことは、あらぬ誤解や勘違い、思い込みを防ぐことにもつながります。

    1on1ミーティングのポイントと注意点

    1on1ミーティングの特徴は、「高頻度で行なうこと」と「部下主体で行なうこと」です。通常のミーティングや面談は、四半期や年度ごとに行なわれることも多いでしょう。しかし、1on1ミーティングは、毎週、毎月行なうものです。日や曜日を決めて高頻度に行なうことで、相互理解につなげられるのです。

    また、注意したい点は、あくまでも部下のためにやるものであるということ。上司が部下を指導したり、フィードバックを行なったりするものではないということです。

    そのため、1on1ミーティングを行なう際、上司は以下の点に注意しましょう。

     

    • 上司がメインで話さない
    • 雑談で終わらせない
    • 面倒くさいと思わない
    • 評価や進捗確認の場にしないようにする

     

     

    一方、効果を高めるためには、以下のポイントを押えておくことが大切です。

     

    • 日々のコミュニケーションを大切にする
    • 目的をはっきりさせておく
    • 事前準備を行なっておく(上司・部下共に)
    • 部下に主体的に話してもらう
    • 必要に応じて話した内容をチーム・会社でシェアする

     

     

    1on1ミーティングを行なうときのベクトルは、上司→部下ではなく、部下→上司です。上司が部下にものを申す場ではなく、部下の支援をする場だと認識しましょう。一方、部下は1on1ミーティングの当日までに、どういったことを話そうか考えておくことが大切です。

    上司に萎縮しすぎて話せないことはもちろん、関係性が良好なために雑談で終わってしまわないよう、都度テーマとなる話題を設けることが、効果的な1on1ミーティングには必要です。

    「ポジティブスパイラル」とは

    1on1ミーティングは、気まぐれに行なうものではなく、定期的に継続して行なっていくものです。1on1ミーティングがうまく機能し始めると、その組織・チームは固い信頼関係に結ばれたものになっていきます。上司・部下といった立場に関係なく、会社の成長につながることを言い合いやすい雰囲気がつくられていくため、結果としてパフォーマンスも向上。チームや会社の業績アップにもつながるのです。

    相互理解がなされている、信頼関係がある間柄であれば、多少耳が痛いことを言われても素直に受け取りやすいものでしょう。仕事への指摘が人格否定だと捉えられることもなくなるため、指摘された側が疑心暗鬼になることもありません。指摘を素直に聞き入れられれば、成長の糧にすることもできるでしょう。

    さらに、信頼関係が構築されていると、ミスやトラブルなどネガティブな事態が発生したときにも、下手に隠し立てをせずに報告しやすい職場環境がつくり上げられます。トラブルの芽が小さいうちに対処できるため、不正を防止することができるのです。

    個々の信頼関係の構築がチームワークの向上につながり、結果としてパフォーマンスが高まる。高いパフォーマンスが、またさらなる信頼関係の強固さにつながる…という循環を、ポジティブスパイラルと呼びます。1on1ミーティングは、ポジティブスパイラルを生む最初の一歩になるのです。

    ポジティブスパイラルを生むために1on1ミーティングを習慣化させよう

    会社という大きな組織が成長していくためには、社員一人ひとりの成長が必要です。そのためにも、まずは上司・部下といった最小単位の信頼関係の構築が必須だといえるでしょう。

    1on1ミーティングは、社内の環境を良好にするために必要な場なのです。

    この記事を書いた人

    HR BLOG編集部

    このブログでは、「経営者と役員とともに社会を『HAPPY』にする」 をテーマに、HR領域の情報を発信しています。

    この記事もオススメ!

    一覧へ

    部下のエンゲージメントを高める1on1ミーティング

    これからの時代は部下がやりたいことや望んでいることと、上司(会社側)の求めていることが合致しているかどうかをすり合わせていく必要性が高まっています。この働き方に対応し、パフォーマンスを最大化させるための手法のひとつとして『1on1ミーティング』の【導入編】をご紹介します。

    ダウンロード

    入社サポート業務をオートメーション化 MotifyHR
    人事評価ハンドブック 評価制度構築&運用パッケージ
    特別動画 MotifyHR
    マンガで分かる「オンボーディング」のはじめかた!MotifyHR導入で新入社員の即戦力化と早期離職防止をサポート!