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燃え尽き症候群(バーンアウト)とは?原因と対策はこれ!

公開日:2021.9.21

これまでやる気があったのに急にやる気を失う、無気力になるという経験をしたことはありませんか?それは燃え尽き症候群(バーンアウト)かもしれません。

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燃え尽き症候群(バーンアウト)とは

燃え尽き症候群(バーンアウト)とは
燃え尽き症候群(バーンアウト)とは、「急に熱が冷めて、燃え尽きたかの様にやる気を失ってしまうこと」を意味する言葉です。仕事に熱意を持っていたものの、仕事上の出来事をきっかけにして、やる気が低下してしまった時に発症します。

精神心理学者のハーバート・フロイデンバーガーが1974年代に初めて用いた造語で、海外ではBurnout Syndrome (バーンアウトシンドローム)と呼ばれています。

燃え尽き症候群はWHOによって「疾病」として分類されています。病気や疾患として扱れるほど重要視されています。
「職業現象」のバーンアウト:国際疾病分類(ICD-11)

精神的な変化
気持ちが切り替えられない、職場の人と話したくない、飲酒・喫煙の量が増える、仕事と向き合えない、仕事がひどくつまらなく感じるなどの症状がみられます。

身体的な変化
燃え尽き症候群が進行すると、徐々に身体的な影響も出始めます。頭痛、腹痛、肩こりなどの体調不良に加え、暴飲、暴食、拒食、寝つきが悪い、朝起きられないなどの症状が見られます。
身体の抵抗力も下がって風邪をひきやすくなった、注意力がなくなって怪我をする事が増えたなど、燃え尽き症候群が病気や怪我の原因になっていることもあります。

燃え尽き症候群が及ぼす最悪の結果
燃え尽き症候群の症状は総じて人生に対して悲観的になってしまうものです。仕事が原因で家庭生活の崩壊や最悪の場合には自殺や過労死に至ることもあります。
世界中で燃え尽き症候群を発症しています。芸能人やアスリートが燃え尽き症候群に陥ったとのニュースは日常茶飯事でもあります。

燃え尽き症候群はMBIで測定
燃え尽き症候群を診断するには、MBI(Maslach Burnout Inventory:マラックバーンアウトインベントリー)と呼ばれる尺度を用います。
MBI(Maslach Burnout Inventory:マラックバーンアウトインベントリー)は3つの観点、「情緒的消耗感・脱人格化・個人的達成感の低下」の観点から重症度を判別するものです。

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燃え尽き症候群とうつ病の違い

WHO「国際疾病分類第11版健康診断情報の世界標準」
しばしば、燃え尽き症候群は「うつ病」と比較されますが、要因や症状、WHOによる分類も異なります。

燃え尽き症候群:
WHOが公開する「国際疾病分類第11版健康診断情報の世界標準」
【雇用または失業に関連する問題】に分類されています。

燃え尽き症候群は、以下のような症状を引き起こすことを把握しておきましよう。
・倦怠感
・気分が落ち込む
・本来のパフォーマンスを発揮できない

燃え尽き症候群は主に仕事が要因で「成果を評価してもらえなかった」など、確定的な原因が見つかりやすい点が特徴です。
燃え尽き症候群は、特に雇用や失業に関する現象を指し、他の分野では使用しない単語です。

うつ病:
WHOが公開する「国際疾病分類第11版健康診断情報の世界標準」
【精神障害、行動障害、または神経発達障害】に分類されています。

うつ病の場合は、以下の症状が日常生活でも見られている点に注意が必要です。
・不安や絶望
・自尊心の低下
・自殺願望

うつ病は仕事を含む、幅広い分野で要因となる事が多く、確定的な原因が見つかりづらい傾向が見られます。

・燃え尽き症候群は「仕事に関する問題」に分類される。
・うつ病は「気分障害」に分類される。
※燃え尽き症候群が悪化して、うつ病になるというケースも考えられます。

燃え尽き症候群の症状・兆候


燃え尽き症候群は、うまく管理されていない慢性的な職場のストレスが原因となる事が特徴です。その症状についても仕事に影響するものが多く、3つの指標が定義されています。

1)情緒的消耗感
・無気力な状態で仕事への意欲が感じられない。
・疲労感が抜けずに朝起きられない、昼間でも眠い、集中できない。

2)脱人格化
・お客様に対して、冷徹な態度をとってしまう。
・職場の人と顔を合わせたくない、話したくない。

3)個人的達成感の低下
・達成感がない、成果を喜べない、成長を感じない。

燃え尽き症候群の原因と陥りやすい人の特徴

・仕事量が多すぎる人
・自分の為の時間がない人
・業務改善ができない人
・報酬に満足していない
・仕事に興味がない人
・達成感を感じられない人
・協力関係、信頼関係が薄い人
・主観で凝り固まっている人
・メタ認知ができていない人

燃え尽き症候群の原因と陥りやすい職場の特徴

・自分のペースで仕事ができない職場環境
・発言の機会がない職場
・改善案の相談やフィードバックの機会がない職場
・客観的に公正で公平な評価をしない職場
・職務範囲・職務責任・目標などが曖昧な職場

燃え尽き症候群の予防

・適度な運動
散歩や筋力トレーニング、エクササイズなどを定期的に行うことで、心身の健康が保持できます。
頭も体も仕事から離れることができ、非常に良い気分転換になります。

・バランスの取れた食事
主食(米、パン、麺などの炭水化物)
主菜(肉、魚、大豆などのたんぱく質)
副菜(野菜、果物、海藻などのビタミン、ミネラル、食物繊維)
これらを摂取する事を心がけていれば、健康の保持・増進に繋がります。

・睡眠
就寝前にはカフェインやブルーライトを避け、お風呂で温まりながらストレッチをしてから寝るなど。
しっかりとした快眠を得ることが重要です。
快眠には睡眠時間はもちろん大切ですが、睡眠の質を高めることも大切です。

・助けを求める
限界が来てしまう前に、誰かに助けを求めることです。
燃え尽きてしまった後では、助けを求める余力がありません。
不安や悩みがあれば、燃え尽き症候群のセルフチェックも行いましょう。

燃え尽き症候群の対処法

・休暇
仕事から離れることです。
自宅にいても仕事の事を考えてしまうのであれば、旅行に行ったりイベントに参加することで、頭も体も仕事から切り離されてリラックスできます。

・睡眠
良く寝ることです。
快眠で疲れを癒して、頭の中を整理しましょう。
寝る前にストレッチや読書などで、十分にリラックスしてから睡眠導入を測りましょう。

・残業をしない
労働の延長を避けて、自分の時間を増やすことです。
会社とプライベートの時間のバランスを考慮して、無理しない事が大切です。

・楽しいことを見つける
新しい趣味を見つけたり、仕事以外の事で何かに挑戦してみることです。
没頭できるような楽しさを見つけられれば、有力な燃え尽き症候群の対処になるでしょう。

・助けを求める
友人や家族に助けを求めることです。
現在の状態を説明し、話を聞いてもらうことで良いアドバイスが得られることでしょう。
また、悩みの原因が分かっていれば、解決する為に助力してくれる人に助けを求めましょう。

燃え尽き症候群の人を助ける方法

・孤独ではないと伝えてあげる
食事に誘ってみたり、メッセージを送ってみたり、何気ないジェスチャーでも孤独感が和らぎます。

・話を聞いてあげる
話を聞いてあげることが大切です。こちらから話しかけてあげないと、燃え尽き症候群の人は話し出すきっかけ見失っています。

・共感してあげる
一生懸命に働いた姿や実績、過程を認めて共感してあげること。
その上で、現在のような燃え尽きた状態になってしまったことも理解できると、共感してあげる。

・行動を補助してあげる
書類の整理やタスクを再分配して仕事量を減らす。食事や掃除を手伝ってあげる。
「何をしてほしい?」と聞いても、燃え尽き症候群の人は考えることに疲れているので判断できません。
そのため、提案する代わりに、行動の補助を申し出ることが良いでしょう。

燃え尽き症候群に関するよくある質問

ここでは、燃え尽き症候群に対してよくある質問にお答えしていきます。

【燃え尽き症候群(Burnout)とは?】
燃え尽き症候群とは、急に熱が冷めて、燃え尽きたかの様にやる気を失ってしまうこと。日本では「燃え尽き症候群」と呼ばれていますが、海外ではBurnout Syndrome (バーンアウトシンドローム)と呼ばれています。
【燃え尽き症候群とうつ病との違いは?】
WHOが公開する、健康診断情報の世界標準である、国際疾病分類第11版での分類が異なります。
・燃え尽き症候群は「仕事に関する問題」に分類される。
・うつ病は「気分障害」に分類される。
症状による違いは、うつ病には自尊心の低下や自傷行為がみられるところです。
詳しくはこちら。
【燃え尽き症候群の原因は?】
仕事量が多すぎる、自分の為の時間がない、発言の機会がない、公平な評価を得られていない。など職場環境や人物特性によってさまざまな原因があります。
【燃え尽き症候群の予防方法は?】
適度な運動、バランスの取れた食事、睡眠、助けを求める。などがあります。まずは自分の状態を知るためにセルフチェックを行いましょう。
【燃え尽き症候群は診断できる?】
マスラーク・バーンアウト・インベントリー(Maslach Burnout Inventory/MBI)で燃え尽き症候群の重症度を診断できます。

燃え尽き症候群は、「個人の問題であると考えられがちで、解決策は人を変えることにある」と思いがちですが、そうではありません。

MBIの診断項目は職場環境に応じて蓄積されていくもので、組織と人の関係が重要です。燃え尽き症候群を「ただのやる気の問題」と過小評価せず、会社全体で理解を深めて予防・対処していく必要があるといえるでしょう。

この記事を書いた人

TOYO

株式会社アックスコンサルティング マーケティング本部 WEB制作課所属。
メンタル心理ヘルスカウンセラー、メンタル心理インストラクターの資格を活かして人事向けの記事を中心に執筆。仕事に纏わる悩みに対し、カウンセリング倫理、心理アセスメント、地域精神医療などの観点から明るい毎日を送れるように記事を執筆しています。

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