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人材育成・開発・研修

デキる上司は任せ上手!部下を成長させるために上司がすべき指導・育成

公開日:2019.7.25

    会社で人を育てる時、最初にOJT(On the Job Training)で一歩ずつ実際の仕事をこなせるよう指導していきます。そうして、少しずつ仕事を任せて、成功や失敗を繰り返すことで部下は成長するのです。

    では、部下に仕事を任せるようになったら、上司としてどんなことに注意するべきなのでしょうか。リーダーとして気を付けるべきポイントを確認してみましょう。

    デキるリーダーがしていることとは

    リーダーにとって最も重要な仕事、それは部下を育成することです。部下は失敗と成功を繰り返しながら、成長していきます。したがって、最初にリーダーがやるべきことは「仕事を任せること」です。今まで自分の方法が一番と思い込んでいたり、自分でやったほうが速いから仕事を振らなかったり、部下がミスをすると面倒なので自分で仕事を抱え込んでしまったりと、といった状態では、部下が成長しないばかりか、自分自身も成長しません。

    部下に仕事を任すためには、
    ・明確な期限を設ける
    ・優先順位を共有する
    ・中間報告を受ける

    が重要です。この3つを守り続けることで、上司と部下が情報共有しつつ、仕事の方向性についても意思統一をしながら安心して取り組むことができます。

    このように、「部下に仕事を振る」ということは部下の育成につながり、チームの利益・会社の成長へとつながっていくのです。



    部下にうまく仕事を任せるには

    先ほどお伝えしたとおり、部下を育成するには、仕事を任せることが欠かせません。それでは、部下に仕事を任せる際のポイントをお伝えします。

    任せる仕事を明確にする

    部下に仕事を任せることに慣れていない上司は、「この仕事は荷が重すぎるのではないか」などと考えてしまいがちですが、任せる仕事について、以下3点を明確にすることで両者が安心して仕事を任すことができます。

    明確にするポイントは、
    ・仕事の達成イメージ
    ・ゴールまでの仕事量
    ・発生する可能性のあるリスク

    です。上司は、部下が仕事を進めるうえで壁にぶつかった際に、どういう情報が助けになるかまで見えているとさらに安心です。

    部下を見極めて最適な人に任せる

    部下にもいろいろなタイプがいますが、大事なポイントは人それぞれの「やる気」「能力・経験」をきちんと分けて考えて、その仕事に必要なスキルを持った部下に任せることです。また、部下の成熟度に応じて仕事の任せ方を変えると効果的です。

    例えば、新入社員には仕事のゴールや手法を伝え、進捗を都度管理するなどの「指示型」で仕事を任せることから始めましょう。そして意欲の高い若手社員には、考え方を説明して、部下の主体性を重んじる「指導型」の任せ方が効果的です。次に意欲は低いが力量のある社員には、部下の意見を信頼して、自ら意思決定できるように働きかける「支援型」の任せ方がいいでしょう。

    リーダー候補の部下に対しては、部下自身に責任を持たせて、相談には乗るが問題解決も自ら行うようにさせましょう。この「委任型」にすることで責任感がさらに増し、より一層の成長へとつながります。

    上司に求められる6つの役割

    部下を持つようになると、自分一人で成果を上げることだけを考えずに、部下の育成を通じてチーム全体の成果が求められるようになります。ここでは、上司に求められる6つの役割や責任をご紹介します。

    チーム全体の進捗状況を把握し管理する

    上司になりチームを任されるようになると、チーム全体の仕事の進捗状況を把握しておく必要があります。仕事が遅れていたり、トラブルが発生した場合には、上司自らが素早く対応してフォローすることで部下との信頼関係も深まります。

    部下のモチベーションを管理する

    部下のモチベーションをコントロールするためには、適切なタイミングで褒め、必要な場合はきちんと注意する必要があります。部下のモチベーションを上げるための褒め方は、「仕事のプロセスもきちんと見て褒める」「仕事の成果も褒める」「タイミングを逃さずにすぐに褒める」ことです。
    また、注意する際には、「人前で叱らない」「冷静になって具体的に伝える」「他人と比較しない」「人格を否定するのではなくプロセスを叱る」ことが重要です。叱り方を間違えてしまうと、ひどく傷つけてしまったり、信頼関係が崩れてしまったりすることにもつながりかねません。

    部下の失敗は上司の責任だと自覚する

    部下を信頼して適度なレベルの仕事を任せる必要があるのですが、報告・連絡・相談は常に意識して、進捗状況を把握しておくようにしましょう。そこで発生してしまったミスに関しては、上司が責任を取る必要があります。そうすることで部下は安心して仕事に取り組むことができます。

    現場を把握しておく

    上司だからといって、いつも机の前にいて部下の動きに目を光らせていては、部下の不満も募ります。周囲から信頼されている上司は、時には部下と一緒に実際に足を運んで現場を見て、生の声を聞きましょう。状況をきちんと確認し、部下に適切なアドバイスをすることでチームの成功にもつながり、部下との信頼関係も構築されます。

    チーム力を上げる

    チーム力が高ければ高いほど、成果も上がります。チーム力を高めるためには、「お互いの考えを共有する」「褒め合う風土をつくる」「相手を否定せずに不満を共有し、改善方法を一緒に模索する」「定期的に個別面談を実施する」などが効果的です。そうすることで、部下からも上司に意見やアイデアを伝えやすくなり、全員が能動的に仕事に取り組めるようになります。

    リーダーシップを発揮する

    チーム全体を管理する上司には、チームの力を引き出して成功へと導くリーダーシップ力が求められます。そして部下だけを動かすのではなく、部下と一緒になって成長していくという姿勢が、部下のモチベーションの維持につながります。
    上司がリーダーシップを発揮して、部下の失敗もフォローしてくれる職場環境であれば、部下はのびのびと能動的に仕事に集中することができます。



    まとめ

    部下が仕事に集中して取り組める環境を整えることは、上司の大切な役目の一つです。常に部下と良質なコミュニケーションを取り、指導し、仕事を任せ、見守るようにしましょう。トラブルが起こった際、上司自らの知識や経験で解決できる職場環境であれは、部下は伸び伸びと安心して仕事に邁進できるでしょう。常にチーム全体を把握して、どんなときでも部下を助けられる体制を整えていきましょう。

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    この記事を書いた人

    HR BLOG編集部

    このブログでは、「経営者と役員とともに社会を『HAPPY』にする」 をテーマに、HR領域の情報を発信しています。

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