オンボーディング Onboarding 「新卒社員」や「中途社員」が辞めない仕組みづくり
『オンボーディング』とは、新入社員をスムーズに社内に溶け込ませ、パフォーマンスを上げさせるための一連の仕組みづくりを言います。この冊子ではHR先進国であるアメリカ企業の事例も踏まえ、人材育成のための最新のメソッドを解説。
オンボーディングの具体的な取り組み方をご紹介しています。
人材育成・開発・研修
公開日:2020.3.17
指導者としてのスキルを磨くリーダーシップ研修。基本的には次世代のリーダーを対象に行われますが、これからは管理職以外にもリーダーシップ力が求められます。なぜなら、リーダーシップ・スキルを持っているとビジョンの達成に向けてより力を発揮できるからです。
では、リーダーシップを育てることにはどういったメリットがあるのでしょうか?
リーダーシップとは、指導者としての能力や資質・統率力・指導力。つまり、ある目標を達成するために、個人やチームをまとめあげ、行動を促す力のことを指します。
会社では人は集団で働きます。仕事を進めるうえで人との関わりは避けられません。会社に属して仕事をする場合、周囲を巻き込み目標達成に向けて牽引するリーダーシップ・スキルがあればあるほど、より仕事が進めやすくなります。年功序列制度や終身雇用制度から成果主義へと変わりつつある今、ビジネススキルとして一般社員にもリーダーシップ力が求められます。
組織におけるリーダーの役目は、チームのビジョンを明確にして組織の力を引き出し、目標達成に向けて成果を出すこと。チームメンバーの方向性が異なると、力も半減してしまいます。相手の立場も考慮しつつ、ビジョンをはっきりと提示してチームメンバーを牽引していきましょう。
リーダーに必要なのは、チームの士気を一時的に高める力ではありません。目標達成に向けて、チームメンバーのモチベーションを維持し続ける必要があります。そのためには、チームメンバーの仕事を見守り、信用し、時には褒めたり叱ったりすることも重要な仕事です。リーダーがリーダーシップを発揮して、チームメンバーを取りまとめるためには何より信頼関係が重要。
チームのモチベーションを維持し、士気を向上させるために、チームメンバーから信頼されるリーダーを目指しましょう。
ビジョンを実現するまでにはさまざまな障害・課題が発生するでしょう。そのような時に、リーダーは率先して目の前の課題を解決する必要があります。そのために必要なのは行動力。チームメンバーと一丸となってビジョンを実現させるためには、ためらいなく行動する力が求められるのです。リーダーが率先して課題に立ち向かう姿は、チームメンバーの刺激にもなるでしょう。
成果主義に評価制度を切り替える会社が増えるなか、管理職以外にもリーダーシップ力が求められるようになっています。ここでは、一般社員がリーダーシップ力を身に付ける3つのメリットをお伝えします。
リーダーシップ力を持つことで、俯瞰して仕事を見ることができます。個人で成果を出すことに執着せず、チーム全体の視野で考え、メンバーと協力して円滑に仕事を進めていこうとする意識が高まるでしょう。一人ひとりがそのような意識で仕事に取り組むと、チームの成果は最大限に引き出されます。
一人ひとりリーダーシップ力を持つようになると、上司からの指示待ちではなくなります。自分で考えて働くと、目標をクリアしたときの達成感がより大きくなるでしょう。この達成感は、モチベーションの維持につながります。
チームメンバーが資料や書籍を読んで勉強したり、社外で受けた研修などの学びを他のチームメンバーに共有したりすると、チーム全体の学びにもなります。自主的に動くチームメンバーの姿を見ることで、リーダー・上司へよい刺激になります。
これまで、リーダーがとるべき行動や、リーダーシップを持つことのメリットなどをお伝えしてきました。最後に、リーダーシップに必要な5つの力についておさらいしてみましょう。
まずリーダーに必要なのは、チームを統率するリーダーシップです。チームメンバーが個々の考えややり方で仕事をしたところで統制はとれません。まずは組織の方向性を明確に提示することから始めましょう。
リーダーには個人やチーム全体の業務状況を俯瞰して見る力や、一人ひとりを管理するマネジメント力も必要です。
一人だけに業務が集中していないか、困っている人がいないかなど、常に気を配り、チーム全体の調整をしましょう。
チームで働く限り、人間関係は働きやすさに直結します。お互いに信頼・尊敬しあえるチームならモチベーションアップにもつながるでしょう。メンバーの人間関係にも配慮しつつ、個々の力を最大限に引き出すための人材配置や、戦略の立案などを行いましょう。
仕事を進めるなかで、障害が発生したり、時には大きな壁にぶち当たることもあります。リーダーはそんなときこそ、臨機応変に行動し、必要な時には前に出て皆に説明する力が求められます。リーダーが率先して動くことでチームメンバーからの信頼も得ることができます。
そして最も大切なのが、チームメンバーとの信頼関係。たとえ明確に方向性を示したり、働きやすい環境をつくったりしても、信頼できないリーダーには誰もついてきません。関係構築の基本である、相手のことを考えたコミュニケーションを取ることが必須です。
仕事のマネジメントや指示出しをすることだけがリーダーの役目ではありません。チームメンバーの人間関係に配慮しつつ、信頼される言動も必須。これらの力は決して管理職だけでなく、組織で働く一般社員にも役立つスキルです。
この記事を書いた人