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HSSとは?HSS型HSPに天才が多い理由
公開日:2022.1.21
HSSは好奇心旺盛で刺激を求める気質です。
このHSSの気質とHSPの繊細な気質を併せ持つHSS型HSPと呼ばれる人が世界には存在するのです。対照的な2つの気質を持つため、HSPとはまた違った特徴があります。
本記事ではHSSやHSS型HSPの特徴や、HSS型HSPの気質と上手に付き合う方法について紹介します。
目次
HSS(刺激追求型)とは
HSSとは「High Sensation Seeking(ハイ・センセーション・シーキング)」の略称で、日本語では「刺激追求型」と呼ばれています。
変化や新しいことを好み、刺激を求めて行動をとる人達のことを呼び、HSSもHSPと同様に先天的な気質に該当します。HSSはアメリカの心理学者のマービン・ズッカーマン博士によって提唱された概念です。
好奇心・高揚感・冒険心のようなもので、HSSは以下のようなもので刺激をを求めます。
● 未知の体験
● 日常にない行動
● 一般的でない行動
● 大胆な行動
HSPに対するHSS型とHSEの割合
現在、5人に1人がHSPであると言われおり、全人口に占める割合は約20%程度とされています。
そのうち、外向的HSPでもあるHSEの割合が約30%、HSS型HSPにいたっては約6%程となっています。
日本総人口が1億2580万人
HSPは2516万人
東京ドーム収容人数(野球)の546倍
日本全国の10代+20代(10歳~29歳)の合計値(2359万人)よりも多い。
HSE型HSPは754万8000人
東京ドーム収容人数(野球)の164倍
HSS型HSEは150万9600人(HSEのほとんどがHSS型HSEとされているため、HSE=HSS型HSE)
東京ドーム収容人数(野球)の32倍
HSPについて詳しくはこちら↓
そもそも、HSPやHSS型が注目を浴びるようになったのは、ここ近年の間で著名人たちが、自分がHSPであることを公表し始めたことが影響しているでしょう。
テレビや雑誌でも取り上げられるようになり、繊細な気質で悩んでいた人達が「自分もHSPやHSS型HSPなのではないか」と注目するようになったのです。
日本人は特に謙虚な国民性から、HSPやHSS型HSP、HSS型HSEが他の国と比べて多いと言われています。
社員の健康を管理して効率よく経営を推進する「健康経営」が重要視されていく中、HSPやHSS型社員のメンタル管理を図っていくことは今後ますます必要となってくるでしょう。
HSS型HSP(刺激追求型内向的HSP)の特徴
HSS型HSPとは、HSSの「刺激を求める気質」と、HSPの「繊細で内向的な気質」両方を併せもった人達のことをいいます。
はじめに、HSPの気質の特徴についてみてみましょう。
・物事を深く考えて行動する
・刺激に対して敏感で疲れやすい
・感情が豊かで共感力が高い
・あらゆる感覚が鋭い
上述のHSPの気質に、HSSの刺激を求める気質が加わったHSS型HSPの特徴には、次のようなものがあげられます。
● 外に刺激を求めて出てみるが、外的刺激に影響を受けすぐに疲れてしまう。
● 好奇心が強く、目新しいモノやコトに興味を示すが、警戒心が強くてなかなか踏み出せない。
● はりきって物事に取り組み始めるが、すぐに飽きてしまう。
● 自ら積極的に行動を起こし外部に刺激を求めるもが、小さな失敗が気になって落ち込んでしまう。
● 初対面でも打ち解けるのが早いが、距離が近くなりすぎることを恐れて、徐々に距離を置いてしまう。
● 明るく元気で活発に見えるが、実際は気を使い過ぎて、心身ともに疲弊している。
一見矛盾しているようなHSSとHSPの特徴ですが、こうして書き出してみると共感できる部分もあるのではないでしょうか?
このように、対照的な気質を持っているのがHSS型HSPの大きな特徴でもあります。
繊細で疲れやすく内向的であるHSPとは全く真逆の気質に思えますが、実はHSPの人に中にもHSSの気質をもった人がいるのです。
そのため、HSSは、以下のようにHSPやHSEと組み合わせて使われることが多いです。
● 刺激を求める内向的なHSPを「HSS型HSP」
● 刺激を求める外交的なHSPを「HSS型HSE」
HSS型HSPが天才と言われる理由
HSS型HSPには天才が多いと言われている理由には、HSPとHSSそれぞれの特性が関係しています。
HSPの「物事を深く考える」特性と、HSSの「好奇心が強い」特性によって、HSS型HSPの中には、勉強熱心で多くの知識をもっている人が多く見られます。
また、「高い共感力」によって、こちらから口で言わなくとも気持ちをさり気なく察してくれるため、天才肌であると評されることがあります。
HSS型HSPに天才が多いと言われる理由をまとめると、以下のような人がHSS型HSPに多いからです。
● 思慮深い
● 好奇心旺盛
● 勉強熱心
● 豊富な知識
● 些細な気遣い
● 言わなくても伝わる共感力
もちろんHSS型HSPの人がすべて当てはまるわけではありませんが、これらの特徴を持っている可能性が高いです。
これだけ優秀な特徴を持ち合わせていれば、HSS型HSPに天才が多いと言われるのにも納得できるでしょう。
HSS型HSE(刺激追求型外向的HSP)の特徴
HSEは、HSPの中でも外向的(集団行動やイベントごとに興味関心が高い)気質をもった人達のことをいいます。
● チームワークを必要とする作業が好き
● 人と会ったり話したりすることで元気になれる
● 独りになると不安になるため、家に閉じこもることを嫌う
● 自分の気持ちを誰かとシェアしたいと思っている
つまりHSS型HSEとは、HSEの気質に、HSSの「刺激を求める気質」を併せもっている人達のことを呼びます。HSS型HSEには次のような特徴があげられます。
● 好奇心が強くで行動的である
● リーダーシップをとるのが得意
● 人と協力して何かをするのを好む
HSEのほとんどが、HSS型HSEであるとも言われています。
HSS型HSEは非常にアクティブな気質である分、HSS型HSPよりも疲れやすい傾向にあります。
HSS型HSP・HSS型HSEの診断方法
これまでお読みいただいた人の中には、「私はひょっとするとHSS型HSP、あるいはHSS型HSEかもしれない」と思い当たるふしがあったのではないでしょうか。
ご自身がHSS型HSP・HSS型HSEであるかどうかを確かめるには、診断チェックを一度試してみると良いかもしれません。
もし、HSS型HSP・HSS型HSEに該当した場合は、次に紹介する向き合い方を是非参考にしてみてください。
HSS型HSPとの向き合い方
HSS型HSPは、HSSの「好奇心旺盛で刺激を求める気質」と、HSPの「内向的で繊細な気質」の対照的な2つの気質の影響を受けるせいで、思った通りに物事を進めることができず思い悩んでいる方が少なくありません。
まず、大切なのは自分の特性のことをよく知ることです。
「なぜ、自分はこんなに疲れやすいのだろう」と自分を責めるのではなく、これも特性のひとつなんだと割り切ることが必要でしょう。
また、疲れやストレスを溜め込んでしまうと心身に悪影響が及びますので、意図的に体や心をしっかり休ませる日をつくることも大切です。
HSS型HSEとの向き合い方
HSS型HSEは、HSS型HSPと比べると非常にアクティブな気質です。
HSSの刺激を求める気質にHSEの外向的な気質が加わるため、刺激を求めてどんどん外に出て行きます。
一方で、繊細な気質も持っているため、外では明るく振舞っていても、人の見えない所で悩みを抱えていることがあります。
そのため、周囲の人間も悩んでいることに気付きづらいのです。
ストレスを抱えて辛い時は一旦、周囲と距離をおいて1人になる時間を大切にしましょう。
また、1人で悩みを抱え込まずに信頼のおける会社の同僚や友人に話を聞いてもらうのも良いでしょう。
HSS型HSPかどうか診断テストでチェックしてみよう
HSPの種類の1つでもあるHSS型HSPは、刺激を求める「HSS」の気質と繊細な「HSP」の気質を併せ持つ人達のことをいいます。
HSPの約6%と少数ではありますが、対照的な気質がプラスに作用して天才肌が多いと評されることが多いのが特徴としてあります。
しかし、繊細であることには変わりがないため、HSS型HSPならではの悩みがあります。本記事を読んで、ご自身がHSS型HSPがどうか気になる方は、一度診断テストを受けてみてることをおすすめします。
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